現在アメリカ・カナダ・メキシコの北中米3カ国で共同開催中のサッカーワールドカップ(W杯)に出場している前回王者アルゼンチン代表のスーパースター、リオネル・メッシ(38歳)が、グループステージ初戦勝利後のメディア対応で2024年に現役を引退した男子テニス界の伝説的巨星ラファエル・ナダル(スペイン/40歳/元世界ランキング1位)にインスピレーションを受けていると明かした。
今回でW杯史上最多となる6大会連続出場を果たしたメッシは、現地16日に米中西部ミズーリ州カンザスシティで行なわれたグループJ第1戦でアルジェリアを相手に自身初となる同大会でのハットトリック(1試合3得点)を達成。母国を3-0の快勝に導いた。
そのメッシは先月29日から動画配信ストリーミングサイト『Netflix』で配信されている4話構成のドキュメンタリーシリーズ『RAFA』を視聴しているという。同作にはナダル本人が出演し、20年以上にわたるキャリアの中で達成してきた数々の偉業や、伝説的なキャリアの終幕までの歩みを自ら振り返っている。
「今ちょうどラファのドキュメンタリーシリーズを見ているが、彼には本当に共感できる部分がある。実際、僕とラファは非常に似たもの同士だと思う」
いわく、自身とナダルは競技に対する向き合い方がよく似ているという。
「ラファがテニスを好きなように、僕もサッカーが好きだ。その情熱は子どものころから持っている。やるなら常に良い状態でいたいし、全てを出し切りたい。実際、そういう時の自分は楽しめる。だから、自分の身体が許す限り、僕はプレーし続けるつもりだ」
ナダルは現役時代、ガッツあふれるプレーでファンを魅了。粘り強さが求められるクレーコート(赤土)で類まれな強さを示し、同じクレーで開催される四大大会「全仏オープン」では最多14勝を記録した。
さらに、22度の四大大会優勝のうち8回を30歳以降に達成したほか、2000年代から2020年代までの3つの年代全てで複数回の四大大会制覇を成し遂げた唯一の男子選手でもある。まさにテニス界、ひいてはスポーツ界における“献身の象徴”とも言える存在なのだ。
メッシの言葉は、そうした偉業だけでなく、度重なるケガやプレッシャーを乗り越えながら長年にわたって結果を出し続けたナダルへの賛辞でもある。競技種目こそ違えど、38歳とは思えない豊富な運動量で第一線を戦い続けるメッシにとっても、ナダルが示してきたアスリートとしての姿勢には共通する部分があるのだろう。
メッシはアルジェリア戦でのハットトリック(1試合で3得点)により、18年ロシア大会でクリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)が33歳130日で樹立したW杯最年長ハットトリック記録を更新。さらに大会通算得点を16に伸ばし、ミロスラフ・クローゼ(ドイツ)が持つ歴代最多得点記録に肩を並べた。
文●中村光佑
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