現地6月17日に行なれた北中米W杯のL組1節で、トーマス・トゥヘル監督率いるイングランド代表は、クロアチア代表と対戦し、4-2で勝利した。白星発進を飾ったなか、試合後会見でのトゥヘル監督の発言が注目を集めている。
事の発端は、試合前の国歌斉唱でのこと。ベンチの前でコーチングスタッフと共に整列したドイツ人指揮官の目の前に、50人以上のカメラマンがひしめき合いカメラを向けていたのだ。
この事態の原因はスタジアムの構造だという。英公共放送『BBC』によると、試合会場のダラス・スタジアムはアメリカンフットボール用のスタジアムで、W杯のピッチ規格に合わせるため、グラウンドを約1.2メートルかさ上げしていた。その結果、サイドラインのスペースが極端に狭くなり、コーチングスタッフとカメラマンが狭いエリアに密集することとなった。
自身初のW杯の初戦を終えたトゥヘル監督は「非常に特別な瞬間だった。しかし、50人のカメラマンが立ちはだかり、選手が一人も見えなかった。私の体験は少し台無しにされてしまった」と怒りを露わにした。
また、「FIFAにお願いしたいのは、国歌斉唱の時にはカメラマンが立ち位置を変えることを許可して欲しい。なぜなら、私のチームが見えなかったからね」と国際サッカー連盟へ苦言を呈した。
52歳の名将からの要望に対して、FIFAは即座に対応。国歌斉唱の際、コーチングスタッフのベンチの前からの移動を許可した。この新ルールはA組2節のチェコ対南アフリカから適用されている。
60年ぶりの優勝を目指すイングランド代表は、23日にボストン・スタジアムでガーナ代表と対戦。国歌斉唱時にトゥヘル監督は選手たちの顔をしっかりと見て、試合に臨めるはずだ。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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