立憲民主党の古賀千景参院議員が参議院決算委員会で「豊かな子供は自衛隊に行かない」と主張した問題で、同党の水岡俊一代表が謝罪し、田名部匡代幹事長による厳重注意処分とした。
立憲の支持団体である連合の芳野友子会長も6月18日、「発言は極めて不適切」として厳重注意したことを明らかにしている。
本サイト6月18日公開の記事でも紹介したように、古賀氏の自衛官侮辱発言には続きがあり、防衛省の子供向け防衛白書冊子「まるわかり!日本の防衛」を公立小中学校で扱うことについて、
「学校には北朝鮮、中国、ロシアの子供たちも通っている。この子供たちの目にこれが触れた時にどのような傷を負うか、そのことは配慮をなされたのか」
と噛みついたのだった。
これらの問題発言をひっくるめても、立憲民主党には議員辞職させられない事情がある。
古賀氏は2022年7月に行われた参議院選挙の比例代表枠で当選。立憲は7議席を獲得したが、仮に古賀氏を議員辞職させると、8万4242票を得た元朝鮮日報日本支社長の白眞勲氏が繰り上げ当選となる。
白氏の長女は元EXILE・黒木啓司の妻で、元インフルエンサーの黒木麗香(芸名:宮崎麗香)。昨年12月に、自身が経営する会社の架空経費を計上するなど、約1億5700万円を脱税したとして、法人税法違反で東京地検特捜部に在宅起訴された。5月14日の公判で懲役2年6月を求刑され、7月15日に判決が言い渡される予定だ。
白氏は民主党時代から立正佼成会の推薦・支援を受けており、立正佼成会新宿教会が白氏の後援会を立ち上げているほど。白氏は立憲と立正佼成会をつなぐキーパーソンである。
3党合流に向けた「協議体」設置を求める要請書を手渡し
古賀発言に振り回されたが、立憲と公明、中道は3党合流の話し合いを早急に詰める予定だった。
まず6月15日に連合傘下の労働組合幹部らが、立憲の水岡代表や田名部幹事長に「中道、公明との早期合流に向けた協議を始めるよう」強く要請。6月19日には中道改革連合の小川淳也代表が、立憲の水岡代表、公明党の竹谷とし子代表とそれぞれ会談し、3党合流に向けた「協議体」の設置を求める要請書を両代表に手渡した。立憲は6月25日に議員懇談会を開いて、対応を協議する予定だ。
立憲からすると、古賀氏が辞職し、白氏が長女の脱税事件を理由に当選辞退すれば、公明党との協議はうまくいく。だが白氏を辞退に追い込めば立正佼成会の怒りを買い、組織票を失うだろう。
全ては立憲議員が政策よりも選挙ありきで、立正佼成会や創価学会、日教組の組織票頼みが招いた混迷だが、進むも地獄、退くも地獄か…。
ちなみに立憲の参院比例代表で、白氏の次に得票数を得たのは元厚生官僚の石川雅俊氏(現・日本自由党の顧問アドバイザー)、ジャーナリストの有田芳生氏となっている。
(那須優子)

