
6月19日に公開された、有村架純、黒木華、南沙良が初共演する映画「マジカル・シークレット・ツアー」。同作の公開記念舞台あいさつが6月20日に開催され、3名に加え、塩野瑛久、天野千尋監督が登壇。届いた感想への喜びの声を明かしたほか、有村、黒木、南が初共演となった互いへの印象を語った。
■“金の密輸”で絆を深めていく女性3人組の物語
映画「マジカル・シークレット・ツアー」は、2017年に愛知・中部国際空港で主婦たちが「金の密輸」で逮捕されたという実際の事件に着想を得たオリジナルストーリー。夫の横領と借金を突然知った二児の母、借金を抱えた研究者、貯金ゼロの未婚の妊婦。犯罪とは無縁そうな3人が出会い、金の密輸という秘密によって絆を深めていく。
夫の横領と解雇を知り、突然借金を背負った二児の母・和歌子を演じるのは有村。本格的な母親役に挑戦するのは初となる。ともに金を密輸する共犯者で、奨学金600万円の返済に追われる研究員・清恵を黒木、貯金ゼロの未婚の妊婦・麻由を南が演じる。
さらに、和歌子の夫・高志を塩野瑛久、清恵の同僚研究者・椎名を青木柚、高志(塩野)の上司・田ノ上を斎藤工が演じる。
監督を務めるのは、「ミセス・ノイズィ」(2019年)で日本映画批評家大賞にて脚本賞を受賞した天野氏。シンガポールでの大規模ロケを敢行し、金密輸の旅を現地の空気そのままにスクリーンに描き出す。
■届いた感想に「まさにそのような感想を抱いていただきたいなと思っていた」
先日行われたジャパンプレミアにて、初めてお披露目された今作。鑑賞後の観客から「爽やかな映画だった」「目まぐるしい展開に息つく暇がなかった」「エンタメ作品で社会派であり、オリジナルなのが素晴らしい」といった感想が出ていることに触れられると、有村は「まさにそのような感想を抱いていただきたいなと思っていたので、本当にうれしいです」と笑顔を見せる。
そして、「これから見てくださる方々も、あまり気負いせず、気楽に見ていただけたらなと思います」とアピールした。

黒木も、届いた感想について「うれしいですね。犯罪に手を染めてはいるものの、3人分の人生を見れるような映画だと思っていたので、いろんな感想をいただけると頑張ってよかったなと思います」と話す。
南は「やっぱり誰でも生きることと、正しいことの間で揺れることってあると思うんですけど、それをあんなに、ある意味爽やかに、滑稽に面白くなっているのが本当にすてきだなと私も思いました」とコメント。改めて今作の魅力を語った。
塩野は「試写を見た周りの人たちが声を掛けてくれて、第一声に面白かったと言っていただくことが多くて。本当にその一言に尽きるなと思っているのと同時に、僕自身も映画を見て、 3人の背景にあるものや、暗くて少ししんどいものとかもあるはずなんですけども、どこか湿度がなくてカラッとしているような、不思議なエンタメ性もきちんとあるような映画だなと思いました」と明かした。


■初共演となった有村、黒木、南が互いの魅力を語る
今作が初共演となった有村、黒木、南の3名。有村は「お二方ともいろいろな現場でたくさん経験をされていらっしゃるので、そういった立ち居振る舞いだったりとか、周りの地に足がめり込んでいるくらいしっかりしていて堂々たる姿に『かっこいい』と惚れ惚れしました。何より2人がいることが心強かったです」と絶賛。
「お二方とも持っているエネルギーが全然違って。お二人の良さがお芝居に反映されているんだなというのを間近で感じることができたので、すごい贅沢な時間を過ごせました」と振り返った。
黒木は「女子3人だけで密に芝居を作っていく経験がなかなかなかったので、お芝居するのを楽しみにしていました。私が演じる清恵は、テンパってわーってなるタイプのキャラクターだったから、それに合わせて乗ってくれたり、何でも受け止めてくれるどっしりとした安心感が心強かったです」と褒め返す。
一方の南は、「私はお二人の背中を追いかけながら頑張っていたんですけど。有村さんはお芝居しているときもお話してる時も、目に吸い込まれそうになるんですよ。それがすごく緊張しちゃって。お話してる時もそうですけど、体がどんどん傾いているんですよね、多分(笑)。吸い寄せられているから傾いてくるんですよ。近いなと思われていることもあったかもしれないんですけど…」と熱弁し、有村を笑わせた。
さらに、南が「黒木さんは、すごい見透かされてるような気持ちに…。だから、うそがつけないなっていう気持ちにすごくなりますね」と話すと、監督が大きく頷き同意し、「それを清恵のキャラクターにも生かしていただいて」と称賛。そんな褒め言葉に黒木は「何も見てないですけどね(笑)」と話し、笑みをこぼしていた。

