
6月20日、都内にて『映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ~ション』の完成披露舞台挨拶が開催。ゲスト声優の伊藤沙莉、マユリカ(阪本、中谷)、梶裕貴、遠藤綾、下野紘、そしてレギュラー声優の小林由美子、野原しんのすけ、渡辺正樹監督が登壇した。
■「映画クレヨンしんちゃん」シリーズの最新作
本作は「映画クレヨンしんちゃん」シリーズの33作目。監督は渡辺正樹氏が務め、脚本は中村能子氏が手掛ける。
物語の舞台は、日本でも海外でもなく、妖怪の国。秋田県の夏の風物詩・大曲の花火大会を見に、ひろしの故郷である秋田へ行くことになった野原家。同じ頃、ある事件をきっかけに妖怪たちが妖怪の国から飛び出し、秋田や春日部、そして日本中で大暴れ。妖怪の国に誘い込まれてしまった野原家は、どこか懐かしく、摩訶不思議な世界で予測不能な大冒険を繰り広げる。
■しんのすけ、伊藤沙莉に“超至近距離”で猛アタック
カンタム・ロボの帽子と翼を背負った特別衣装で登場したしんちゃんは、MCの「(佐藤)ちひろお姉さん」と息の合った掛け合いを披露。会場の子供たちに「おらの映画、楽しみな人は拍手!」と呼びかけ、大きな拍手を浴びてご満悦の様子。
そんな中、ゲストの伊藤が登場するやいなや、しんちゃんは彼女の真横にぴったりと張り付き、顔を覗き込む“ゼロ距離”まで接近。
これには伊藤も「しんちゃん、近いよ! それ親友の距離なのよ(笑)」と照れ笑い。それでも「幼い頃からずっと聞いてきた声の皆さんと掛け合えるなんて、夢のような時間。今も幸せが続いています」と、溢れるしんちゃん愛を語った。
■渡辺正樹監督が明かす、伊藤沙莉への演出「500年の重みを」
本作の舵取りを担った渡辺監督は、多くの観客を前に「これだけの方に集まっていただけて本当に嬉しい。しんちゃんが大活躍する映画です」と自信をのぞかせた。
伊藤が演じる九尾の狐の妖怪・ヤコの役作りについては、「500年生きている設定なので、想像を超えるような、達観した存在感を出してほしいとお伝えしました。前半と後半で心境の変化が激しい役どころなのですが、本当に上手に演じていただきました」と伊藤の演技を絶賛。
また、今作のテーマについて「妖怪という存在を通して、しんのすけの諦めない心や、野原一家の絆を描きたかった。大人の方にも懐かしさや、ハッとさせられる部分があるはずです」と、全世代に向けたメッセージを寄せた。
■マユリカが明かす、しんのすけとの“30年前の縁”
今作で江戸前スッシーズ「イカ」と「カレイ」という野球大好き妖怪を演じるマユリカ。阪本は「漫才の出囃子にしんちゃんの曲を使っている」と告白。会場のスクリーンには、3歳の頃に地元でしんちゃんや、アクション仮面と撮影した秘蔵写真が映し出された。
阪本が「しんちゃんの世界に入れて一生の思い出」としみじみ語る一方で、中谷は「(しんちゃんが伊藤にはベタベタなのに自分には)最初から距離保ってるやん!」と格差にツッコミ。
さらに、今年の夏休みの予定を聞かれた中谷は「体重が増えてTシャツから乳首が透けてしまうので、3キロ痩せたい」と切実な悩みを明かし、会場の爆笑をさらった一方、免許を取ったばかりの阪本は「1時間以内の場所にドライブに行きたい。無理はしない」と初心者の抱負を語った。
■梶裕貴「ひろしの靴下」に興味津々
頭脳明晰でミステリアスな雰囲気を持つ妖怪・ひゃくえもんを演じる梶は、「大人こそグサッときて、親子で見るとたまらないシーンがある」と太鼓判。さらに「友達になりたい妖怪」として「ひろしの靴下(妖怪)」を挙げ、「あの世界を救う臭さを一度嗅いでみたい。科学的に研究された匂いらしいですからね」と、野原家の“最終兵器”に並々ならぬ関心を示した。
また伊藤も「友達になりたい妖怪は?」という質問に、自身の愛犬である「アジコ」と「コスケ」の話題を挙げ、「シロが『わたあめ』になる技がありますが、うちのワンちゃんたちとも一緒に綿あめ状態になって遊んでほしい!」と、愛犬家ならではの可愛らしい夢を語った。
人間に警戒心を抱く唐傘の妖怪・唐蔵(からぞう)役の下野は、持ち前の明るさで会場の子供たちと「こんにちはー!」とコール&レスポンス。「台本の表紙に天狗姿のしんちゃんがいて、それだけで感無量だった」と語り、しんちゃんの頭を優しくなでる場面も。
たぬきの妖怪・まめ太を演じる遠藤は、大のしんちゃんファン。「毎年映画館に観に行っている」と話し、「去年の映画の最後に流れる予告映像(恒例の次回作特報)を観て、『あ、来年は妖怪なんだ、楽しみだな』と思って映画館を後にしたんです。そしたら今回のお話をいただいて…本当に嬉しかったです」と、運命的な出演だったことを明かした。
■小林由美子の“ガチすぎ”コスプレに拍手
野原しんのすけの声優・小林は、劇中のしんちゃんとお揃いの衣装で登場。これには登壇者からも「すごい!」と声が上がったが、小林は「見てくださいこれ、私、自分で揃えました! 好きすぎて、ほぼコスプレです(笑)」と満面の笑み。
作品については「ありそうでなかった妖怪とのコラボ。ワクワクドキドキがぎっしり詰まって、ちょっとホロリともくる。皆さん、この夏はしんちゃんと一緒に秋田へ帰省するような気持ちで楽しんでください!」と、元気いっぱいに呼びかけた。
伊藤は、自身の鑑賞体験を振り返りながら「皆さんが毎年楽しみにされている『映画クレヨンしんちゃん』ですが、今年も本当に最高。もちろんたくさん笑えますが、正直、私はちょっと我慢できないくらい泣けるシーンがありました」と、作品の持つエモーショナルな力に感銘を受けたことを告白。
続けて、「子供から大人まで、誰が観ても本当に楽しめますし、何かを考えさせられるというか…。いろんなものを吸収して、たくさん感じ取れる映画だと思います」と、単なるエンターテインメントに留まらない魅力をアピールした。
最後は「そうは言っても、本当にシンプルに楽しい映画です! 皆さん、ぜひゆったりと夏を感じて楽しんでいただければ嬉しいです」と、とびきりの笑顔で締めくくった。
「映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ~ション」は7月31日(金)にて全国公開。

