
齊藤京子が、6月20日に都内で開催された映画「恋愛裁判」Blu-ray&DVD発売記念トークイベント&特典お渡し会に出席。本作のオファーを受けた当時の心境や、自身のアイドル時代についてのことなどを語った。
■齊藤、映画初主演作のBlu-ray&DVDが発売
「恋愛裁判」は、アイドルグループ・ハッピー☆ファンファーレのセンターを務める山岡真衣が“恋愛禁止ルール”を破ったことで、所属事務所から契約書に記載された「恋愛禁止ルール」違反で訴えられ、裁判にかけられる物語を通じて、華やかな世界の裏側に潜む孤独や犠牲、そして自己を取り戻すための闘いをリアリティーたっぷりに描いた作品。
メガホンをとった深田晃司監督が実際の裁判に着想を得て約10年を費やし、企画・脚本も担当。齊藤は真衣役で映画初主演を務め、2025年の第78回カンヌ国際映画祭「カンヌ・プレミア」部門に正式出品、2026年1月23日に劇場公開された。
6月17日に本作のBlu-ray&DVDが発売を迎えたことを記念して行われた今回のトークショー。2024年4月に日向坂46を卒業し、同年5月に現在の事務所に移籍して初めての演技の仕事が本作だったという齊藤は、オファーを受けた当時のことを「新しいマネジャーさんに脚本を頂いて、『率直にどう思う?』というふうに言っていただいたことを今でも鮮明に覚えています」と振り返った。
また、最初に脚本を読んだときの印象を「卒業して1カ月か2カ月くらいで頂いたお話だったので、『大丈夫かな?』というのは最初に思いましたね」と明かし、アイドルを卒業してすぐにアイドル役ということに「卒業するときに『生まれ変わってもまたアイドルに絶対なります!』って言って卒業して、半年後(クランクインが2024年10月)にまたアイドルの姿になれるとは思っていなかったので素直にうれしかったですね」と回顧。
自身の卒業コンサートでは「私にとってアイドルは、心から天職でした。人生の中でアイドルになれたことは、私にとって一番の誇りです」とも語っていたが、役とはいえアイドルとして再びステージに立てたことがうれしかったことを伝えた。
劇場公開時には「アイドルの解像度が高い作品」とも評された映画だが、実際にアイドルを経験してきた齊藤も「ライブのやり方だったり、ライブ前のルーティンだったり、細かいところがすごくリアル。どのグループもこれは通っているだろうな、というところがたくさんあった」と共感を示す。
さらに具体的に劇中のシーンを挙げて「アイドルのMC中にいきなり暗転して、『緊急速報』みたいなのが流れて、サプライズ発表(アイドルフェス出演決定)されてビックリした後、ちょっと偉めのマネジャーさんが後ろから来て、1枚の紙が渡されて、もっと特大なサプライズが書いてあるという一部始終は、私も経験がありますし、いろんなアイドルさんのドキュメンタリーでも見たことがあるので、あれを演じられたのは楽しかったですね」と、アイドルのリアルな一場面を演じられたことに感慨深い表情を浮かべた。
■日向坂46時代を回顧「クールなキャラは『ちょっと狙い目かも』って(笑)」
前身グループのけやき坂46時代から日向坂46のメンバーとして活動し、卒業するまで8年間アイドルとして活動してきた齊藤。あらためてアイドルを続けることの大変さ、それでも続けられた理由を聞かれると「大変ではあったんですけど、そんなに大変という感じではなくて、だからこそ8年間続けられました」と胸を張る。
続けて「そんなにいろいろ続けられるタイプではないんですけど、それでも8年間続いたというのはやっぱり楽しかったし、いつ思い返しても、そこがすごく青春だったなと思います。学生時代の青春をはるかに上回るぐらい、最大級の青春だったので。大変だけど楽しかったですし、それはファンの皆さんのおかげだったなというのはすごく思います」と、“青春時代”を支えてくれたファンに感謝を込めた。
本作のハッピー☆ファンファーレもそれぞれ個性の違う5人が切磋琢磨し、グループとして飛躍することを目指したが、日向坂46も歌やダンスがうまいメンバーはもちろん、MCがうまい人、写真やアートセンスがある人、大喜利の匠、野球ガチ勢、あざといメンバー、愛でられ系…などと、本当に個性豊かな逸材がファンを魅了してきた。
そんな中で、個性を出すためにどんなことを意識していたかと尋ねられると「本来の個性をうまく生かせたら、と意識していました。日向坂は全体的に明るいグループで、名前の通り太陽のように優しくて明るい感じのメンバーがいたので。その中で、一歩引いてクールなキャラは『ちょっと狙い目かも』と思ったときはありました(笑)」と告白し、会場の笑いを誘う。
その上で「声も低いので、普通にしていたらアイドルっぽくないけど、みんなと一緒にいればアイドル。バラエティーではローな感じで、みんなと違う雰囲気を出せたかなとは思います。人数がとにかく多いので、何らかは残さないとなって常に思っていました」と、アイドル時代の意識について打ち明けた。
◆取材・文=森井夏月(STABLENT)

