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“アンチ・ジョーダン”のトーマスが伝説の“The Flu Game”に物申す「真実を話すべき」「あの試合の真のヒーローはピッペン」<DUNKSHOOT>

“アンチ・ジョーダン”のトーマスが伝説の“The Flu Game”に物申す「真実を話すべき」「あの試合の真のヒーローはピッペン」<DUNKSHOOT>

“バスケットボールの神様”と呼ばれるマイケル・ジョーダンは、出場したNBAファイナル6回ですべて優勝を果たし、数々の名ショットを決めるなど、刻んできた伝説は数知れない。

 1997年のNBAファイナル第5戦で体調不良を乗り越えてチームを勝利に導いたことも有名な話だが、かつてのライバルである殿堂入り選手のアイザイア・トーマス(元デトロイト・ピストンズ)は、本来はジョーダンではなく、その相棒だったスコッティ・ピッペン(元シカゴ・ブルズほか)が評価されるべきだと真相に切り込んでいる。

 1984年のドラフト1巡目3位指名でノースカロライナ大からNBA入りしたジョーダンは、ブルズで最初の3連覇(1991~93年)を達成した直後の93年10月に現役引退を電撃発表。その後、野球挑戦を経て95年3月に電撃復帰を果たし、96~98年に2度目の3連覇を達成。そして2度目の引退を経て、2001-02シーズンからワシントン・ウィザーズで2年間プレーした。

 史上最多となる得点王10回、歴代トップの平均30.1点、1988年には最優秀守備選手賞にも輝き、NBA50周年記念オールタイムチームとNBA75周年記念チーム選出、そしてバスケットボール殿堂入り。その実績と影響力は“バスケットボールの神様”と呼ばれるにふさわしいものだった。
  数々の名パフォーマンスが語り継がれるなかで、97年6月11日に行なわれたブルズ対ユタ・ジャズのNBAファイナル第5戦、体調不良だったにもかかわらずブルズを90-88の勝利に導いた活躍もそのひとつだ。この試合は“The Flu Game”(インフルエンザゲーム)と言われる。

 第5戦の試合前、実況アナウンサーのマーブ・アルバートは、ジョーダンが「インフルエンザのような症状」に苦しんでいると話し、ジョーダンは試合後「ほとんど脱水症状」だったと明かしていた。

 しかし、実際にはインフルエンザではなく食中毒だった。2020年4月から5週にわたって放映されたドキュメンタリー『ザ・ラストダンス』の第9話で、ジョーダン自身も実際の問題は食中毒だったと認めている。

 そういった背景を踏まえた上で、殿堂入り選手のトーマスは元スポーツコラムニストンのジェイソン・ウィットロックのYouTubeチャンネルに出演した際、「バスケットボールの歴史を語る者として、私たちは真実を語り始めるべきだと思う」と述べた。「私はあの試合を(解説者として)現地で見ていたが、当時は全員が『ジョーダンはインフルエンザだ』と聞かされていた。しかしその後、彼のドキュメンタリーの中で、実際にはインフルエンザではなかったことが明かされたんだ。それなのに、今でもあの試合は『The Flu Game』として語り継がれている。実際にはインフルエンザではないとわかっているのにね。あの試合の“真のヒーロー”は、あまりにも過小評価されているスコッティ・ピッペンだよ」

 ジョーダンは44分間の出場で38得点(フィールドゴール13/27)、7リバウンド、5アシスト、3スティール、1ブロックを記録。第2クォーターに17点、第4クォーターに15点と集中的に得点を重ねた。一方のピッペンは、45分間のプレーで17得点(フィールドゴール5/17)、10リバウンド、5アシスト、1スティールの成績だった。

 トーマスによれば、「ピッペンは本来なら入院していてもおかしくないほどの腰の重傷を抱えてプレーしていた」という。

「私たちはあの試合でのピッペンの功績を正当に評価してこなかった。ジョーダンがピッペンに寄りかかっている有名なシーンがあるが、実際にはピッペンが壊れた腰でインフルエンザ(のような症状)のジョーダンを支えてコートから連れ出していたんだ。私が言いたいのは、物語を伝える際にはもっと正確で事実に基づいたものであるべきだということさ」
  トーマスは当時のジョーダンは体調が悪かったのは事実だと認めた上で「ドキュメンタリーでは『食中毒』だと言っていただろう?食中毒で気分が悪かったのは事実だろうが、インフルエンザではなかった。だからインフルエンザと呼ぶのは止めて、事実に即して正確に語ろうじゃないか」と言葉を続けた。

「彼の得点やプレーそのものを否定するつもりはない。ただ、歴史的に何が起きていたのかを正確に報告すべきだと言いたいんだ。そして、ピッペンが抱えていた状況にも目を向けるべきだ。彼の腰の状態は、ジョーダンの体調不良よりもはるかに深刻なものだったんだからね」

 トーマスは、事実を正確に捉えた上で、ピッペンはもっと評価されるべきだと主張していた。

構成●ダンクシュート編集部

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配信元: THE DIGEST

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