現地時間6月13日(日本時間14日、日付は以下同)、ニューヨーク・ニックスがサンアントニオ・スパーズとのファイナルを制し、NBAの2025-26シーズンが閉幕した。今月下旬にドラフトが2日間にわたって開催され、6月30日からすべてのチームのFA(フリーエージェント)選手との交渉が解禁になる。
そんななか、20日にフェニックス・サンズのコリン・ギレスピー(完全FA)が、4年4800万ドル(約77億2800万円)で再契約を結ぶ意向と『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者が報じた。
今回のギレスピーのように自チームのFAについては、非公式ながらファイナル終了後から交渉解禁となっており、この先プレーヤーオプション(PO)やチームオプション(TO)の行使/破棄など、マーケットに出る選手たちの去就がリークされるケースが増えていくだろう。
18日にソーシャルメディアへ公開されたポッドキャスト番組『KG Certified』で、レジェンドのケビン・ガーネット(元ミネソタ・ティンバーウルブズほか)は、ロサンゼルス・レイカーズから完全FAになるレブロン・ジェームズの動向についてこう予測していた。
「もし俺がレブロンなら、クリーブランドに戻るだろうな。彼がクリーブランドに戻れば、(息子の)ブロニーにとって有利な立場とチャンスが生まれるだけでなく、自分自身のキャリアを築き、成長するための基盤が築けると思う。だから、彼の決断はブロニー、そしてその他の選手たちへ大きな影響を与えるだろう」
今夏のレイカーズはレブロンだけでなく、八村塁やルーク・ケナード、ジャクソン・ヘイズらが完全FA。さらにはオースティン・リーブス、マーカス・スマート、ディアンドレ・エイトンの来季契約がPOのため、ロスターが大幅に変わる可能性がある。
21歳のブロニーは、2024年のドラフト2巡目全体55位でレイカーズから指名。ルーキーイヤーに父レブロンとの“親子共演”を果たすと、2年目の昨季は42試合で平均2.9点、0.5リバウンド、1.2アシスト。スタッツ面では目立った数字を残せなかったが、プレーオフでは10試合中8試合に出場するなど、着実に成長の跡を見せている。
レブロンについては、レイカーズと再契約に向けた交渉をしている報道がある一方で、古巣クリーブランド・キャバリアーズへの復帰、好敵手ステフィン・カリーが所属するゴールデンステイト・ウォリアーズが獲得を狙っているという報道もあり、注目度が増している。 様々な噂が飛び交うなか、ガーネットは“キング”が生まれ故郷の球団で古巣でもあるキャブズに復帰することで、経済的にも多大な影響を及ぼすと話していた。
「クリーブランドでどれだけの人たちがレブロンの復帰を待ち望んでいるか、君たちには想像もつかないだろう。忘れてはならないのは、レブロンがクリーブランドに戻ることで、あそこの経済が活性化すること。ブロンがいた頃は誰もが儲かっていた。
今はゴーストタウン状態だが、ブロンがいれば6、7軒も新しいレストランがオープンする。あれやこれやと、ラウンジやカジノまでできた。ホームゲームは毎回満員御礼だ。彼をクリーブランドに連れ戻さなければならない。それが一番理に適っていると思うね」
キャブズが球団初優勝を飾った2016年から今年でちょうど10年。昨季はドノバン・ミッチェル、ジェームズ・ハーデン、エバン・モーブリーを中心にカンファレンス・ファイナルまで勝ち上がった。
41歳のレブロンに、優勝時のパフォーマンスを求めるのは酷だが、彼がコート内外で与える影響力は計り知れない。もしレイカーズとの再契約がまとまらず、キャブズ復帰が実現すれば、地元ファンのみならず街全体が熱狂に包まれるだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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