
「日本を見くびらないでくれ」8年間積み上げてきた森保ジャパンにたった“3日”のチュニジアが勝てるわけがない【担当記者コラム】
[北中米W杯グループステージ第2節]日本 4-0 チュニジア/6月20日/エスタディオ・モンテレイ
現地6月20日に開催された北中米ワールドカップのグループステージの第2節で、日本代表はチュニジアと対戦。過去最多得点を奪い、4-0で圧勝した。
序盤から押し込んだ日本は4分に見事な連係から鎌田大地がネットを揺らすと、完全に試合を掌握。攻守で圧倒し、怒涛のゴールラッシュを披露した。
相手のチュニジアは、第1節でスウェーデンに1-5で敗れ、サブリ・ラムシ監督を電撃解任。16日にエルベ・ルナールを新指揮官に招聘し、準備期間は実質3日で日本戦に臨挑んできた。
何をやってくるか分からない不気味さはあったが、正直、拍子抜けだった。
単純にロングボールを蹴り込む以外にほぼ選択肢はなく、冨安健洋、板倉滉、伊藤洋輝の3バックは難なく跳ね返した。
キーマンの10番ハンニバル・メジブリも冨安に抑え込まれて何もできず。ボールも回ってこないたえ、苛立ちを露わにしていた。
一方の日本は森保一監督の下、8年間積み上げてきたチームだ。
例えば、右CBで先発した冨安健洋は、チュニジア戦の前、カタールW杯で不覚をとったコスタリカ戦を引き合いに、こう語っていた。
「今回はその前回大会の経験もありますし、それは同じ監督でやっている、継続してやっている良さだと思いますし、前回大会を経験した選手たちもいる。間違いなく前回の経験は活きてくると思いますし、活かさないといけない」
その経験を見事に活かした。試合後、長友とはコスタリカ戦との違いをこう評した。
「試合前からすごい緊張感と雰囲気で入っていたんですよね。いろいろな選手が、本当に集中して、準備してきたことと、後はやはり泥臭く戦うこと。球際で戦うこと、自分たちの生命線だけは、ぶらさずに、やっていこうと言う事は、本当にロッカールームでみんな声を出していた。その雰囲気を見て、サッカーはもちろん、どうなるか結果はわからないけど、かなりの高い可能性で、結果は得られるな、勝利を得られるなと言うのは、ロッカールームで感じていました」
選手層にしてもそうだ。三笘薫と南野拓実が負傷で選外となり、キャプテンだった遠藤航も大会前に離脱。初戦のオランダ戦では久保建英が左膝を痛めた。
それでも、不在を感じさせないパフォーマンスを発揮できたのは、「誰が出ても負けない」チームをじっくりと作ってきたからだ。
チュニジアがいわゆる“解任ブースト”で日本に勝てると考えたなら、言わせてほしい。「日本を見くびるな」と。
取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)
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