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【三浦泰年の情熱地泰】完勝に終わったチュニジア戦。サッカー好きの静岡の人たちと味わった至福の瞬間

【三浦泰年の情熱地泰】完勝に終わったチュニジア戦。サッカー好きの静岡の人たちと味わった至福の瞬間


 日本代表の2戦目は静岡での観戦となった。

 11時過ぎに静岡駅へ到着すると、何故かザワザワざわついているように感じた(笑)。

 新幹線のホームから青のユニホームを着た青年を見かける。さすがサッカー王国静岡。

 そしてなんと、このコラムを掲載している『サッカーダイジェスト』の社長と偶然、新幹線の中で会うという、強い周波数(笑)に「勝てる!」の予感。

 僕は静岡のサッカー好きが集う静岡・人宿町の「ゴールベース」でプチ解説をしに来ていた。一緒にプロデュースコラボをしている創造舎の山梨さんの企画イベントで、楽しく素晴らしい時間を過ごした。

 試合は誰もが知る4-0という歴史的な勝利。圧勝と言っても良い結果であった。

 終わればネガティブな材料はひとつもなかったと忘れがちであるが、この試合は難しい部分を一切シャットアウトして、ゲームをしっかりコントロールしていた。
 

 そのチュニジアが持つ嫌な部分とは…。

 監督が交代して1試合目。チュニジア選手のリバウンドメンタリティー。モチベーションは脅威とも考えられた。

 そして一か八かで、戦術や戦略、スタイルをチェンジしてくるのかも読めない。一発勝負でなにかを仕掛けてきそうな気配。これはやりづらいものだ。

 しかし、そんな不気味さは一切なく、90分が終わった。

 それは、今までのワールドカップで見た事のない景色であった。

 まるでアジア予選のような展開は、僕にとっては簡単な試合と表現できた。

 それは日本の実力を示す内容になったが、今の日本が目指している所はそこではないのであろう。本気で決勝トーナメントの頂点を考えているのであろう。

 チームは何位通過であるかを意識することよりも、いかに自分たちのイメージするサッカーを貫いて勝利するか、結果を出すか!にフォーカスしている。

「ゴールベース」に集まったサッカー好きな静岡の人たちの質問に答える僕のアンサーも、2-0で折り返す時のセオリー、「3点目が勝負の鍵」とよく言うが、僕は「今日に限ってはもう勝てます」と言い切っていた。

 後半の入りは確かにそれ程良くはなかったが…。そう言ってみれば、上田綺世から伊東純也へ素晴らしいフリックパスが通り3点目。スウェーデンに5-1で勝ったオランダとの得失点差を考えると「もう1点欲しい」と言えば、思い通りに4点目をゲットしてしまった。

 欲を言えば、ゼロで抑えるのを優先しながら5点目が欲しかったが、スウェーデンとのグループ最終戦をしっかり戦う事を考えれば得失点差が同じ、総得点でオランダが1つ上という状況は自然と気持ちが引き締まるとプラスに考えていければ良いのだと思う。

 そして鈴木唯人、後藤啓介、鈴木淳之介、瀬古歩夢と、前回出場した小川航基、前田大然、塩貝健人、町野修斗ではない選手を使えたことは、今後のトーナメントを見据えても、意義のある采配だったと思う。

 また、ディフェンスラインでは谷口彰悟から板倉滉に、渡辺剛から冨安健洋へ先発を変更。シャドーの一角には鎌田大地を1つ前に出して、ボランチには田中碧を投入。そして負傷の久保建英のポジションには伊東を入れ、先発の顔ぶれを1戦目から大きく動かした。

 監督交代で「これは何をしてくるか分からない」と考えられたチュニジアの方が意表を突かれたのではないか。そんなところにも日本の層の厚さを感じた。
 
 もちろん「ゴールベース」に集まったメンバーは、勝利のメンバーとして大はしゃぎ(笑)。0-0が長く続く僅差を覚悟していた人は一瞬に笑顔。立ち上がりの3分で皆の表情は終始明るかった。

 解説など要らず、得点を重ねる度に、ゴールベースはサッカー発信基地と化した。

 前回の日本代表vs.オランダ戦コラムでは岡田武史さんとの予想を公開せず、オランダ戦の引き分けをズバリ当てたと伝えたら、残り2試合が気になるとたくさんの人の返事をもらった。
 

 今回のチュニジア戦もズバリ岡田さんの予想は当たった。当たったと言う事は僕の予想も岡田さんに乗ったのだから当たりだ!

 そしてスウェーデン戦は、日本時間の26日(金)8時キックオフとなる。ダラスからメキシコに移動して暑さや試合時間を心配する声もあった。だが、そんな事は少しも感じる事なく、スウェーデン戦の決戦の地は再びダラスへと舞い戻り、キックオフの時間も異なっている。

 しかし、まだ見ぬ景色を目指している今の日本にそんな心配は御無用。もう既に彼らの準備は始まっているのであろう。

 そして今の日本代表選手は今まで一度も勝ったことのないイングランド代表に勝った後でも余り喜んでいなかったと聞いた。親善試合とは言っても、今のプレミアリーグのあるスタンダードのような国に対してだ…。

 彼らはハイタッチで歴史を変えた瞬間も、変わらず普通の1試合と同じ態度であったのだ。

 スウェーデン戦もきっと彼らが我々に届けてくれるはずだ。“勝点3”という大きな仕事をやってのけるであろう。

「明日は国民の休日にしよう」と静岡の仲間が言っていた。

そうだったら有り難い。本当にだ…(笑)。

2026年6月21日
三浦泰年

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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