ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズは今夏に完全FA(フリーエージェント)となり、その去就が注目される。多くのチームが関心を寄せると見られ、古巣クリーブランド・キャバリアーズ“帰還”の可能性も依然として取り沙汰される中で、名物コメンテーターのスティーブン・A・スミスはレイカーズにとどまるべきだと主張している。
セントビンセント・セントメリー高時代から“The Chosen One(選ばれし者)”の異名を取ったレブロンは18歳でNBA入り。これまでクリーブランド・キャバリアーズとレイカーズを1回、マイアミ・ヒートを2回優勝に導き、そのすべてでファイナルMVPを獲得した。
41歳となった昨季も60試合に出場して平均20.9点、6.1リバウンド、7.2アシスト、フィールドゴール成功率51.5%と、40歳オーバーの選手としては驚異的な成績をマーク。完全FAとなる今夏、現役続行か引退か、レイカーズ残留か、キャブズ復帰か、はたまた他球団への移籍か――その去就が大きな注目を集めるのは間違いない。
名物コメンテーターのA・スミスは『ESPN』の番組『First Take』で、「まともな神経をしていれば、レブロンにLAを去れなんて言う者はいないだろう」と見解を述べた。
「南カリフォルニアのあの最高の気候があるんだ、彼が残留すべき理由はそこにある。決してバスケットボールチームとしての強さのためじゃない。なぜなら、彼ら(レイカーズ)は勝てないからだ。彼らは何ひとつ勝ち獲れない。オクラホマシティ(サンダー)にも勝てないし、サンアントニオ(スパーズ)にも勝てない。
(ケガで昨季全休したフレッド)ヴァンブリートが戻ってきたらヒューストン(ロケッツ)にすら勝てないかもしれない。デンバー(ナゲッツ)がベンチの層を厚くするために何をしてくるかも分からない。とにかく、レイカーズが近い将来、タイトルを獲得することはないだろう」
スミスはレイカーズが今後数年間、優勝するチャンスはないと断言する一方、指揮を執るJJ・レディックHC(ヘッドコーチ)の手腕については高く評価している。
「レイカーズには優れたコーチやコーチングスタッフが揃っていると思う。私はJJ・レディックがこれまでに見せてきた手腕を高く評価しているんだ。そして、レブロンは今や地球上で最高の“第3オプション”だ。バスケット界の各チームの“第2オプション”の99%よりも今の彼は優れている。その点については彼に敬意を払うべきだし、変な批判はやめようじゃないか」 昨季、ニューヨーク・ニックスが53年ぶりの優勝を果たしていなければ、2010年のFA時にも噂されていたニックス移籍をスミスは推奨していただろうと明かす。
「もしニックスが優勝していなかったら、私は間違いなく『レブロンはニューヨークに来るべきだ』と言っていただろう。彼こそがニックスに欠けていた最後のピースだったはずだからだ」
ただ、優勝によって自身の意見を改めたとスミスは言う。
「ニックスが連覇するのは難しいと考えて、今でも彼を呼ぶべきだと思っている人もいるかもしれない。しかし、なぜ今これほど良いチームのケミストリーを壊す必要があるんだ? 今のニックスはチームとして完成されている。もしレブロンが(マディソン・スクエア)ガーデンに来れば、すべてが彼中心になってしまう。彼がレブロン・ジェームズという特別な存在だからだ。
正直言って、それが今のニックスに必要なことだとは思えない。結論を言えば、もし自分の人生や生活の質を優先したいのであれば、そのままカリフォルニアにとどまるべきだ。それは間違いない。LAはやはりLAなんだから」
レブロンは今夏どのような決断を下すのか、その一挙手一投足に注目が集まるだろう。
構成●ダンクシュート編集部
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