
「10番があのプレーをやるんですよ」4年前と違う──39歳ベテランが明かした”堂安律の変化”【W杯】
カタール・ワールドカップでの堂安律は、日本を救うゴールを決める男だった。
ドイツ戦では劣勢の流れを変える同点弾を叩き込み、スペイン戦でも貴重なゴールをマーク。背番号8を背負ったレフティは、グループステージ突破の立役者となった。
あれから4年——。
北中米ワールドカップで背番号10を託された堂安は、違う形で日本代表を支えている。右ウイングバックを担う彼は、自らの数字よりもチームの勝利を優先し、攻守両面で献身的なプレーを続けている。
その姿に強く心を動かされているのが、長友佑都だ。堂安について、39歳のベテランはこう語った。
「彼は10番で、前目の選手たちがこれだけ点を取っていて。もちろん本人も点を取りたいはずなんですよ。でも、まるでディフェンダーのように守備をして、忠誠心を持ってチームのためにプレーしている。その姿に僕らも勇気づけられているんです」
長友が称賛したのは、単なるハードワークではない。エースナンバーを背負うアタッカーが、自らのエゴを脇に置いてチームのために戦う姿勢そのものだ。
「10番が、あのプレーをやるんですよ。絶対に点を取りたいはずなんです。みんな取っていますから。でも、自分のエゴや個人的なことだけを考えるのではなく、チームのために徹して戦っている。その姿に、僕は逆に勇気をもらっています」
ゴールやアシストは記録として残る。しかし、勝利の土台を支える献身は数字だけでは測れない。
カタール大会の堂安が結果でチームを救った存在なら、北中米大会の彼は組織を機能させるために走り続ける存在だ。攻守に渡るハードワーク、前線からの守備、味方を生かす動き。その積み重ねが、森保ジャパンの安定した戦いを支えている。
目立つのは得点者かもしれない。だが、日本代表の快進撃の裏には、背番号10としての責任を背負いながら、チームのために身を削る堂安律がいる。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長/現地特派)
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