
「コロコロと真っ白にできる」長友佑都の“オセロ論”。批判を覆すベテランの覚悟【W杯】
日本代表の一員として北中米ワールドカップを戦う長友佑都は、ここまでオランダ戦、チュニジア戦で出場機会を得ていない。
その一方で、「戦力として必要ない」「サポートメンバーで十分ではないか」といった声が今なお聞かれる。しかし、本人はそうした評価もすべて受け止めたうえで、自身の役割を全うしようとしている。
「今の経験を持った自分がいたら、2014年のブラジル大会は違った。コートジボワールに負けたあと、下を向くんじゃなくて前を向かせることができた。それぐらい自分の経験は大事なものだと思っています」
長友は自身がチームにもたらす価値をそう語る。そして、批判を称賛へと変えてみせるという強い覚悟も口にした。
「僕が入ることで色々と賛否があります。でも、自分の感覚ではもうオセロをやっているみたいな。大会が終わった後には真っ白に。コロコロと真っ白にできるという確信と自信があるので。それはもう結果で皆さんに示したいです」
ピッチに立つことだけが戦いではない。長友は今、誰よりも熱く“ピッチ外”で戦っている。
「もうピッチ入っていますね、多分。長友は多分いるんじゃないですか、もうピッチに」
「12人で実質戦っていますよ、ピッチの中は」
ベンチから誰よりも大きな声を出し、時にはチームの盛り上げ役にもなる。時には“馬鹿になれる”存在だからこそ生み出せる一体感がある。長友にしか果たせない役割だ。その貢献を、チームメイトも高く評価している。
「(南野)拓実に言われたんですよ。『これ佑都くん出たら、ベンチも含めてえぐいぐらい応援しますよ』って」
振り返れば、ワールドカップメンバー発表会見で長友はこう言い切っていた。
「大会後には称賛しかないでしょう」
長友が語った「オセロ」の比喩。その盤面は、少しずつ白へとひっくり返り始めているのかもしれない。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長/現地特派)
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