近年はクラウドファンディング市場の拡大とともに、「クラファン常連」のインフルエンサーや事業者が増えている。新企画を打ち出しては資金募集、終了後は再び新たなクラファンを立ち上げる。これには「この人、またクラファンか」の指摘が出るのだった。
かつてクラウドファンディングは、資金不足で実現できない夢やアイデアを支援する仕組み、という意味合いが強かった。しかし最近は、どうにも疑問を感じることが。
目立つのは、同じ事業者による「クラファンの連続開催」だ。新商品を発表してはクラファン、終了すればまた次のクラファン。その繰り返しである。もちろん違法ではない。
商品もきちんと届くケースが大半だが「それって本当にクラウドファンディングなのか」と言いたくなる。
事業者にとってクラファンは極めて便利な仕組みだ。在庫を抱える前に需要を確認でき、宣伝効果は高い。さらに代金を先に集められるため、資金繰りの面で有利である。いわば資金調達と販売促進を同時に行える、夢の営業ツールになっているのだ。
「またこのパターンか」と冷めた目で見てしまうように
一方で、支援者側の感覚は異なる。とあるYouTuberのクラウドファンディングに参加した男性が語る。
「活動資金を募るクラファンを何度も実施している人がいます。応援したい気持ちでお金を出したのですが、リターンはオリジナルグッズ程度で物足りなかった。それでも最初は応援だからと思っていたんです。でも同じような内容のクラファンが何度も続くと『またこのパターンか』と冷めた目で見てしまうようになりました」
これは決して少数派の感想ではない。クラファン本来の「挑戦を後押しする仕組み」と、繰り返される資金集めとの間にギャップを感じる支援者がいるのは事実。かつての「夢への支援」というイメージと、現在の「販売手法としての活用」の間のズレによって生まれるものだ。これこそが「クラファン疲れ」の正体だろう。
クラファンは決して悪い仕組みではないが、本来の目的が変質しているのなら、利用者もまた「応援」と「買い物」の違いを冷静に見極める時期にきている。

