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薬物検査拒否で元ウインブルドン女王ボンドルソワに4年の出場停止処分。本人は「陽性反応が出たことは一度もない」と潔白主張<SMASH>

薬物検査拒否で元ウインブルドン女王ボンドルソワに4年の出場停止処分。本人は「陽性反応が出たことは一度もない」と潔白主張<SMASH>

テニスの不正行為を監視する第三者機関「ITIA」(国際テニス・インテグリティ・エージェンシー)は6月22日、元世界ランキング6位のマルケタ・ボンドルソワ(チェコ)に対し、ドーピング検査を拒否したとして4年間の出場停止処分を科したと発表した。2023年にウインブルドンを制した26歳にとって、キャリアを大きく左右する厳しい裁定となった。

 今回の処分は、2025年12月3日午後8時頃、自宅での競技外検査でボンドルソワがサンプル提出を拒否したことを受けたものだ。アンチ・ドーピング規則では、違反者が検査を拒否することで処分が軽くなることのないよう、検査拒否は陽性反応が出た場合と同等の違反として扱われる。

 ボンドルソワは今年4月、SNSで未受検に至った経緯を説明。「数カ月にわたるケガやプレッシャー、睡眠障害などによって心身共に限界に達していた」「その時は想像以上に精神的に追い詰められていた」と、当時の精神状態を明かしていた。

 さらに、賭博絡みとみられる脅迫的なメッセージなどの影響で身の危険を感じていたといい、「誰かが夜遅くに身元を明かさず、所定の検査手順も踏まずに突然私の家のドアをノックした時、私は恐怖を感じた」と続けた。そして「自分の安全を守ることを最優先に考えた結果だった」と、検査拒否に至った理由を訴えていた。
  しかし、独立した裁定委員会では、ボンドルソワが主張した精神的な不調や安全面への懸念に加え、検査を担当したドーピング・コントロール・オフィサー(DCO)の証言も検討。その結果、提出された証拠は検査拒否を正当化する「説得力のある理由にはならない」と結論づけられた。

 ITIAによると、検査官は適切な訓練を受けた専門家で、立ち会い人は常に選手と同性が務める。また、選手が不安を感じた場合には、身元を確認する方法も用意されているという。

 さらにITIAのカレン・ムーアハウスCEOは、「抜き打ち検査は、クリーンなスポーツを守るための不可欠なツールです」と述べた上で、「独立した裁定委員会が、最終的にその原則を支持しました。このケースは、選手がいつでもどこでも検査を受ける可能性があり、拒否には大きなリスクが伴うことを示す重要な注意喚起です」とコメントした。
  これに対し、ボンドルソワは裁定公表後の昨日、自身のSNSで長文の声明を発表。「私は一度もドーピングをしたことがありません。これまで陽性反応が出たことも一度もありません」と潔白を主張した。

 そして、サンプル提出を拒否したとされる日のわずか3日後に再検査を受け、結果は陰性だったと明かした。約7カ月に及ぶ調査期間中も、受けた全てのドーピング検査で陰性だったといい、アンチ・ドーピング機関に向けて次のように思いを綴っている。

「プロスポーツではルールや検査を受け入れなければなりません。私は常にそれらを尊重してきましたし、その存在意義も理解しています。ただ、それが人間性を失うことだけはあってほしくありません」
  ボンドルソワは今後について「次に何が起こるかは言えない」と記している。彼女の出場停止期間は2030年6月21日まで。この間はITF(国際テニス連盟)、WTA(女子テニス協会)、ATP(男子プロテニス協会)、四大大会などが主催・公認する大会や関連イベントにおいて、選手としてプレーすることだけでなく、指導や出席も禁じられる。

 なお、今回発表されたのは裁定の要旨であり、詳細な決定理由書は追って公表される予定だ。また、選手側およびITIA、さらにチェコのアンチ・ドーピング機関には、スポーツ仲裁裁判所(CAS)へ上訴する権利が残されている。

 一方で、ITIAは他の全案件と同様に、選手サポートプログラムを通じてプライバシーが保護された独立のウェルビーイング(心身の健康)サポートをボンドルソワへ提供するとしている。

構成●スマッシュ編集部

【画像】出場停止処分を受けて現在の心境を綴ったボンドルソワのインスタグラム

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配信元: THE DIGEST

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