「近畿地方のある場所について」の背筋による同名小説を映画化した清水崇監督作『口に関するアンケート』が7月3日(金)より公開。劇中に登場する“呪いの木”に関する撮影秘話をご紹介する。
6人の大学生が心霊スポットの墓地で肝試しをするが、翌日にグループのひとりが行方不明になり、不可解な現象が次々と発生。残された5人の証言によって、“あの夜”に起こったことのおぞましい真相が明らかになっていく。
物語の鍵を握るのは、彼らが訪れた墓地にある“呪いの木”だ。原作小説でも映画版でも、この木の存在が物語を大きく動かしていく。
撮影に用いられたのは、本物の木ではなく、撮影のために用意された作り物の木。実は、NHK大河ドラマ「八重の桜」(13)のセットとして制作され、実際に使用されていたものだという。「八重の桜」では、“満開の桜の木”として風景を美しく彩っていたが、本作ではまったく異なる表情を見せている。近付いてはいけないもののような、不気味な気配をまとっているのだ。その配置についても、自然の一部として存在しながら異質な空気を放つよう計算されている。
主人公の大学生・翔太たちが肝試しをする場所は、その動線自体が物語で重要な位置を担う。どこを歩き、どのような道を辿り、どこへ引き寄せられていくのか。ロケーションにこだわり、観客がリアリティを感じられる立地やルート、配置が入念に検討された。いかにも“恐ろしい場所”として見せるのではなく、現実に存在する道を進み、実際にあり得る場所へ足を踏み入れてしまったように見えることが、本作の恐ろしさの肝なのだ。
『口に関するアンケート』
7月3日(金) 公開
配給:松竹
© 2026 映画「口に関するアンケート」製作委員会
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