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激変した芝への対応力!坂本怜が自ら祝う20歳バースデー白星でウインブルドン出場に王手!<SMASH>

激変した芝への対応力!坂本怜が自ら祝う20歳バースデー白星でウインブルドン出場に王手!<SMASH>

6月29日に本戦が開幕するテニス四大大会の一つ「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン)。その出場権を掛けた予選の男女2回戦が同24日に行なわれた。

 日本男子勢は、坂本怜(世界ランキング148位)と望月慎太郎(150位)が勝利し25日の予選決勝進出。望月は、電子線審システムがダウンし1時間ほど試合が中断するトラブルがありながらも、6-2、4-6、6-3でゴーティエ・オンクリン(ベルギー/183位)を下した。

 一方、日本女子勢は、本玉真唯(204位)、木下晴結(227位)、日比野菜緒(247位)の3名が2回戦に挑んだが、いずれも敗れて予選決勝進出はならなかった。

「芝でのプレーが、うまくなっている」

 久々に『ローハンプトン』のコートに立った時、坂本は、自身の上達に少し驚いたという。ウインブルドンは四大大会の中で、本戦と予選の会場が異なる唯一の大会。予選開催地であるローハンプトンのナショナルテニスセンターは、ジュニアの国際大会開催地でもある。

 今月24日に20歳の誕生日を迎えた坂本が、この場所で最後にプレーしたのは3年前。まだ17歳の日のことだった。その時を回想し、坂本は「ボールを打ち返せるイメージすらなかった」と言う。芝のコートはバウンドが低く、時にイレギュラーしつつ滑るように球が伸びる。日頃プレーしているハードコートとのあまりの違いに、当時は全く対応できなかったというのだ。
  その彼が今回の予選では、低く跳ねるボールの落下点にしっかり入り、腰を落とし低い体勢を保ちつつ、伸びるボールを打ち返す。レフティのアジズ・ドゥガズ(チュニジア/755位)の逃げていくスライスサービスにも鋭く反応し、各セットで1度ずつブレーク。

「以前は相手のサービスも、ボールが低く滑ってくるので反応できなかったけれど、今回はリターンもできている。3年前より成長できているのかな」

 6-4、6-4の快勝で、自ら誕生日を祝った。

 この3年間で坂本は、ジュニアからプロへと立場も変わった。ランキング200位で迎えた今季は「より上のレベルでプレーする」と明言し、3月以降は欧州のATPチャレンジャー(下部大会)やツアーで戦い続けてきた。戦績的にはそこまで目立ったものはないものの、高いレベルに身を置くことで、実力は確実についたのだろう。転戦中に継続しているトレーニングの成果も、一回り大きくなった身体からも見てとれた。
 「テニス選手って、マジで家に帰る時間がないんだなって思いました」

 坂本がしみじみと、ここ半年を振り返る。

「今年に入って東京にいられたのって、トータルで2週間あったかなというくらい。フロリダのIMGにも、ほぼ行ってません。ずっと遠征で、『これがテニスプロの生活か』というのは感じましたね」

 朴訥な口調で語る20歳は、「まあ、前はガキだったのですぐに家に帰りたいってなってましたけど、今年は受け入れられています」と柔らかく続けた。

 ウインブルドンの予選が他の四大大会と異なる点に、本戦出場権を掛けた決勝戦のみ、3セット先取の最多5セットで行われることもある。

 坂本は今年1月の全豪オープンで初めてグランドスラムの本戦に出場し、その1回戦で人生初の5セットを経験した。最後は足がケイレンに襲われ、死闘の末の惜敗。試合後には涙を浮かべ、「5セットがどういうものかも、これでわかった」と上を向いた。
  その全豪での試合を踏まえ、来たるウインブルドン予選決勝に向け彼は言う。

「前回よりは、もうちょっとペース配分を考えながらできるかなと思います。試合が長いので、一つのミスが勝敗に直結することもない。その点をプラスにとらえて、少しリラックスしてやれるかなと思います」

 20歳を迎えたその日、坂本は3年前との違いに自身の成長を実感した。次は、5カ月前のあのフルセットの経験を生かす番だ。

現地取材・文●内田暁

【動画】坂本怜が自身の成長を実感した、ウインブルドン予選2回戦ハイライト

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配信元: THE DIGEST

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