『LEGACY RISE 2026』後楽園ホール(2026年6月25日)
GHCタッグ選手権試合 ○征矢学&飯野雄貴vs内藤哲也&BUSHI×
ついに内藤&BUSHI陥落――。ネオ・グローバル・タッグリーグ覇者の“情熱MAX"征矢&飯野組がGHCタッグ王座戴冠をも成し遂げ、初防衛戦でマサ北宮&杉浦貴のTEAM 2000Xコンビを迎撃することが決定的となった。
結成からわずか2か月足らずでタッグリーグを制覇。一心同体のダブルモヒカンで、胸焼けするほど情熱を叫びながら一気に結果を出した二人が、年初からタッグ王座を保持し続ける“LOS TRANQUILOS de JAPON"内藤&BUSHI組に挑んだ。
圧倒的な声援を背中に受けた情熱MAXがのっけから「情熱!」と連呼。内藤がリングに寝転び、拳を突き上げても、情熱MAXは「情熱!」と絶叫し、自分たちの世界に持ち込む。ならばとLTJは得意の乱戦で主導権。冷静に対応して試合を優勢に進め、征矢をジワリジワリと追い詰めると、オクラホマスタンピードを切り返してのデスティーノもさく裂した。
しかし、情熱MAXは猪突猛進のファイトを変えない。得意の情熱ISは不発に終わり、征矢がBUSHIのブラックミストを浴びると、エムエックスの餌食になるが、飯野が献身的にカットに入り、懸命にゲキを飛ばす。ここで征矢は奮起。飯野がBUSHIに雪崩式ブレーンバスターを狙うと、征矢はBUSHIごとパートナーをパワーボムでぶん投げる荒技を繰り出した。
飛び込んだ内藤をダブルバックドロップで返り討ちにすると、毒霧で目が開けられない征矢をみるや、飯野は自らの顔面を擦りつけてそれを拭ってみせる。場内が大きくどよめくなか、串刺し弾道&串刺しスピアーから情熱ISにつなげる必勝パターンでBUSHIを沈めた。
ついに内藤&BUSHI陥落。タッグリーグに続いてタッグ王座をも手にした情熱MAXの二人は喜びを爆発させながら一直線に抱き合うと、それぞれの腰にベルトを装着し合って再び抱擁を交わした。
…が、余韻に浸る間もなく二つの黒い影がリングに滑り込む。北宮と杉浦だった。パイプイスで情熱MAXを殴りつけてKOし、感動ムードはブーイングに塗り替わる。
構わずマイクを握った北宮は「何が情熱だ、この野郎! 情熱だけでタッグリーグ優勝して、情熱だけでベルトを巻いてつけあがってんじゃねえぞ。情熱チャチャチャだ? そんな陳腐で子供だましなコール&レスポンスを小市民に強要し、会場に変な空気を作り出し、その場で勝利をかっさらう。お前たちに言ってやるよ。情熱はあってもな、お前たちのプロレスに戦いがないんだよ。見ての通り、次の挑戦者は俺とゴッドファーザーだ」と好き勝手に断罪しながら挑戦表明。「お前らは初防衛戦でベルトを落とすことになるが、タイトルマッチを通して俺たち二人が戦いを叩き込んでやる。選手会長命令! ネクストチャレンジャーはマサ北宮&杉浦貴、ゴッドチェアマンだ。I'm the chairman! アッハハハ!」と宣告し、高笑いとともに姿を消した。
戴冠即屈辱となった征矢も、バックステージで「やってやろうぜ! このままおいしくねえ終わり方して引き下がってられねえぜ!」と迎撃宣言。情熱MAXとゴッドチェアマンによる王座戦が決定的となった。
【試合後の征矢&飯野】
▼飯野「アニキ! 大丈夫だぜ。もう大丈夫だぜ」
▼征矢「(自分の顔の前で手を振って)こうやっても目が見えないぜ」
▼飯野「でもアニキ、下見てくれ。ベルトあるぜ!」
▼征矢「ベルト獲ったぜ!」
▼飯野「やったぜ!」
▼征矢「目では見えなかったけどな、飯野の存在がハッキリと伝わってきたぜ」
▼飯野「ありがとうだぜ!」
▼征矢「情熱が伝わったぜ。危く負けそうなところもあったけど、飯野、サポートしてくれてありがとうだぜ!」
▼飯野「いいぜ、いいぜ! 情熱MAX、情熱の力でベルト獲ったぜ!」
▼征矢「ああ、獲ったぜ、獲ったぜ! 最後よ、気持ちよく終われなかったぜ」
▼飯野「そうだぜ。何か後ろから来たぜ」
▼征矢「何だぜ? 俺には見えなかったけどな」
▼飯野「なんかメチャクチャ殴られたぜ」
▼征矢「だがな、マイクで聞こえたぜ。そいつらが本人か知らねえけどだぜ。北宮いたぜ」
▼飯野「いたぜ、いたぜ。見えたぜ」
▼征矢「北宮と誰だ? 杉浦だぜ」
▼飯野「いたぜ!」
▼征矢「あいつらが次、ベルトに挑戦してくるってことか」
▼飯野「そうだぜ」
▼征矢「ああ、やってやろうじゃねえか!」
▼飯野「やろうぜ、やろうぜ、アニキ!」
▼征矢「このままおいしくねえ終わり方して引き下がってられねえぜ!」
▼飯野「情熱! このまま突き進もうぜ」
▼征矢「いくぜ」
▼征矢&飯野「情熱進むぜ! 情熱ううう!!」
▼征矢「(去りながら)ちょっと歯切れが悪かったぜ。すまねえぜ…」
【内藤の話】「NOAHのリングに上がるようになって、もうすぐ半年かな。別に欲しいなんて一言も言ってないGHCタッグ王座が手に入ってしまい、防衛戦を重ねていくうちに、なんかGHCタッグ王座というベルトに若干の思い入れができてしまったかな。だからこそ今日負けてメチャメチャ悔しいし、もうあのベルトを持って入場できないかと思うと、すげえ悔しいよ。負けたのはBUSHIかもしれない。でも、これはタッグマッチだからね。俺が負けたも同然。俺、BUSHIが負けたということはLOS TRANQUILOS de JAPONが負けたということ。物凄く悔しいよ。今すぐにでもやり返したいと。まあ、でもさ、次、いやもう少し先か。7月18日、インテックス大阪にて清宮選手とのシングルマッチが決まってるんでね。そこにGHCタッグチャンピオンとして上がりたかったけど、上がれなくなってしまったのはしょうがない。今の全力の内藤哲也を、今のプロレスリング・ノアの象徴である清宮選手にぶつけたいと思いますよ。きっと物凄く楽しい試合になるでしょうね。俺自身が楽しみだし、清宮選手も楽しみに待っててくださいよ。じゃ、次はどこかな? 忘れちゃったけどさ、また俺は申し訳ないけど、このリングに立つからさ。次のプロレスリング・ノア、後楽園ホール大会かな。ちょっと忘れちゃったけどさ、またこの緑のマットでお会いしましょう。アディオス」
【BUSHIの話】「いやあ、想像以上に強烈だった。今日で約半年か。持ってたタッグベルトなくなっちゃったけどさ。これでもう、いつカードから外されても文句言えないよな。俺と内藤はもうNOAHのタッグチャンピオンでも何でもねえんだよな。しかしな、このネオ・グローバル・タッグリーグ、そして今日のGHCタッグ選手権。負けてあらためて、このリングに、このプロレスリング・ノアに上がる理由が増えた気がするよ」

