
「予選6戦未勝利で即席チーム感は否めない」スウェーデンを恐れる必要はない。“対欧州勢10戦無敗”の森保ジャパンは団結力を示せるか【W杯】
スウェーデンを恐れる必要はない。
その理由は、ここまでの戦いぶりを見れば明らかだ。
振り返れば、スウェーデンは欧州予選で6戦未勝利。スロベニア、コソボ、スイスを相手に6戦2分4敗と1勝も挙げられず、ヨン=ダール・トマソン監督体制では内紛も囁かれていた。グレアム・ポッター監督就任後、ネーションズリーグの成績によって得たプレーオフ出場権を生かし、ウクライナ、ポーランドを下して本大会出場を決めたものの、本大会までチームを熟成させる時間は決して長くはなかった。即席チーム感は否めない。
実際、本大会ではチュニジアを5−1で下したものの、続くオランダ戦では1−5と大敗。サイドを何度も攻略されるなど、守備の脆さを露呈した。
一方、日本代表は森保一監督の下で8年間にわたり、戦術と戦略を積み上げてきた。オランダと引き分けたのも、チュニジアに快勝したのも決して偶然ではない。積み重ねてきたものが、そのまま結果として表れている。
しかも、森保ジャパンは欧州勢に滅法強い。森保体制発足後の対欧州勢の戦績は8勝2分と10戦無敗。その内訳は以下の通りだ。
<欧州勢との対戦成績>
21年6月11日 vsセルビア ◯1−0
22年11月23日(W杯) vsドイツ ◯2−1
22年12月1日(W杯) vsスペイン ◯2−1
22年12月5日(W杯) vsクロアチア △1−1(PK1−3)※記録上は引き分け扱い
23年9月9日 vsドイツ ◯4−1
23年9月12日 vsトルコ ◯4−2
26年3月28日 vsスコットランド ◯1−0
26年3月31日 vsイングランド ◯1−0
26年5月31日 vsアイスランド ◯1−0
26年6月14日(W杯) vsオランダ △2−2
サッカーはチームスポーツだ。いくら個々の能力に優れた選手が揃っていても、戦術の浸透や組織力、一体感がなければ勝ち続けることはできない。その点で、今大会の日本は素晴らしい完成度を誇るチームと言っていい。スウェーデン戦でも団結力を見せつけてほしい。
オランダ相手に互角以上の戦いを演じ、チュニジアを圧倒した日本の姿を見れば、スウェーデンが警戒を強めるのは当然だろう。
スウェーデンを恐れる必要はない。恐れるべきは、むしろスウェーデンのほうだ。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長/現地特派)
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