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【セルジオ越後】オランダ、スウェーデンに勝てなかった日本。ブラジル戦は“チャレンジャー”に戻る。まずは優勝を語るだけの戦いを見せてほしい

【セルジオ越後】オランダ、スウェーデンに勝てなかった日本。ブラジル戦は“チャレンジャー”に戻る。まずは優勝を語るだけの戦いを見せてほしい


 日本代表は6月26日、北中米ワールドカップのグループステージ最終節でスウェーデンと対戦して1-1の引き分け。2位でグループステージ突破が決まった。でも、正直に言えば、「危なかった」だよね。

 オランダという強いチームと引き分けて、チュニジアという弱い相手に圧勝した。そのリズムのまま臨んだスウェーデン戦も、結局は引いて守って守って、ピンチもあって。そして、彩艶に助けられた試合だった。

 オランダとも、スウェーデンとも引き分けた。“横綱”らしくはなかったよね。トーナメントに入ったら引き分けはない。90分で勝負を決めるべきところで、日本はこのグループステージでも2回勝てなかった。それが事実だよ。

 日本のエースストライカーである上田も、オランダとスウェーデン相手には不発だった。交代もあまり冴えなかった。こういうところを冷静に見たら、「優勝する、優勝する」って発言するのはいかがなもんかなと思う。

 結局、前回大会から何も変わっていない。むしろ、相手の日本への警戒心が強まった分、難しくなっているかもしれない。前回、日本はスペインもドイツもいたグループを1位で通過したのにね。世界との距離は、残念ながらまだ縮まっていないのが現実だ。
 
 強い国というのは、予選を突破してもガッツポーズしない。そこに力の違いが純粋に出てくる。今回、グループステージを通過して喜んでいる姿を見ていると、日本はまだそういう立場なんだなと実感する。

 次はブラジルとの再戦。でも、ブラジルはまだ優勝候補ではない。フランスやスペインのほうが上にいる。モロッコのほうが怖いという見方だってある。

 この48か国のワールドカップでは、メッシもロナウドもエムバペも得点を量産している。でもここからは、どこもそう上手くはいかないと思う。1点の価値が、ハットトリックより大きく響いてくる世界に入っていくんだ。

 カタール・ワールドカップで披露したジャイアントキリングを、今度は勝ち進みながら何度できるかが問われる。

 次からは日本はチャレンジャーとして、自然にその立場に戻っていく。ハラハラドキドキする試合が続くのは間違いない。だからこそ、「なってから優勝を語るべき」だと私は思う。まずは、それを語れるような戦いを見せることが先だよ。

【著者プロフィール】
セルジオ越後(せるじお・えちご)/1945年7月28日生まれ、80歳。ブラジル・サンパウロ出身。日系ブラジル人。ブラジルではコリンチャンスやパウリスタなどでプレー。1972年に来日し、日本では藤和不動産サッカー部(現・湘南ベルマーレ)で活躍した。引退後は「さわやかサッカー教室」で全国を回り、サッカーの普及に努める。現在は解説者として、歯に衣着せぬ物言いで日本サッカーを鋭く斬る。

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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