ブラジル代表は現地時間6月24日、北中米W杯グループステージ最終節でスコットランド代表を3-0で下し、グループCでの通算成績を2勝1分けとして、首位で決勝トーナメント進出を決めた。
試合は開始早々に動き、7分にスコットランド守備陣のミスをラヤンが見逃さず、こぼれ球をヴィニシウス・ジュニオールが押し込んで先制すると、前半アディショナルタイムにはブルーノ・ギマランイスのクロスを再びヴィニシウスが、ファーポストに流れながら頭で合わせて追加点を奪い、さらに60分にはブルーノ・ギマランイスの突破からマテウス・クーニャが3点目を流し込み、勝負を決定づけた。
試合後、カルロ・アンチェロッティ監督は、「今、我々はチームとしてプレーしている。それが目標だった。まだ完璧ではないし、改善点もあるが、チームは大きく成長した。今は守備も安定している。決勝トーナメントでは、この堅実さが非常に重要になる。初戦と比べればミスは減り、テンポも上がり、攻撃の効率も高まった」と語り、チームとしての成熟に手応えを示している。
国内メディアも自国チームに賛辞を贈り、総合サイト『Globo』は「ブラジルはついに、今大会の名刺代わりとなる試合を披露した。主導権と明確なチームカラーを示し、アンチェロッティ監督率いる『セレソン』は、自らの思い通りに試合を運んだ」とポジティブな論調でレポートし、以下のように続けた。
「守備では相手を封じ、攻撃では狙い通りのハイプレスと速攻が機能。ラフィーニャの代役を務めたラヤンも攻守両面で躍動し、ヴィニシウスの先制点を演出した。守備陣もクロスを完封し、GKアリソンがほとんど仕事をする必要がなかった点も象徴的だった。ブラジルは勝っただけでなく、人々を納得させる内容で決勝トーナメントへ歩みを進めた」
また別の記事では、ジャーナリスト、ダグラス・セコネロ氏が「個々の活躍も素晴らしかったが、それ以上に集団としての完成度が際立った。ボール奪取後のプレッシングだけでなく、これまで見られなかったトライアングルを形成しての崩しや、細かな連係も生まれた。アンチェロッティ監督はついに、理想とするチームを見つけたと言える。2週間前には想像できなかったほど、ブラジルは安定感を手に入れ、決勝トーナメントへ向かう」と、次ラウンドに向けて明るい展望を示している。 一方、日刊紙『Lance!』は、「モロッコとの初戦では数多くの課題を抱えていたブラジルは、試合を重ねるごとに理想形へ近づいた。ハイチ戦で自信を取り戻し、スコットランド戦では集団としての成熟ぶり、戦術理解、主役たちの確立を示した。守備は柔軟な可変システムとなり、中盤のダイヤモンド型も機能。ヴィニシウスとクーニャは理想的なコンビとなり、さらにネイマールの復帰が、精神的な追い風をもたらした。絶対的優勝候補ではないが、最も良いタイミングで調子を上げている」と報じた。
国外メディアもブラジルに注目し、英国の日刊紙『The Guardian』は、ヴィニシウスをこの日の主役として絶賛。「スターが集う街マイアミで、この夜に最も輝いたのはヴィニシウスだった。2得点だけでなく、試合全体を支配し、スコットランド守備陣を翻弄。今大会3度目のマン・オブ・ザ・マッチを受賞し、ブラジルのスター軍団を牽引した。他の選手たちも、彼の存在によって本来の力を発揮し始めている」と、その圧倒的な存在感を称えている。
そして、この試合最大の話題のひとつとなったのが、ネイマールの復帰だ。約3年ぶりにセレソンのユニホームを身に纏った10番について、『Globo』は、「21分間の出場は、981日分の価値があった。スタジアムはネイマール一色となり、途中出場を待ち望む声が響き渡った。投入後は積極的にボールに関わり、ヴィニシウスへ好パスを送り、シュートも放った。そして試合後には、『人生で最も特別な日のひとつ。代表のユニホームを再び着ることができて夢のようだった』と涙ながらに語った」と、その感動的な復帰劇を伝えた。
アンチェロッティ監督も、「ネイマールはこのチャンスに値した。非常に真面目に、プロフェッショナルとして懸命にリハビリに取り組んできた。このW杯でも、必ずチームの助けになれる。34歳になっても、少年のような情熱を持ってサッカーをしている」と称賛。約20分間のプレーながら、積極的な動きを見せた背番号10への期待を隠さなかった。
国外では、フランスの日刊紙『Le Figaro』も、「約3年に及ぶ長いトンネルを抜けたネイマールは、まだ本来の切れ味こそ戻っていないものの、意欲的な姿勢を見せた。終盤には鋭いシュートも放ち、スタンドからは大歓声が沸き起こった。試合後には家族と抱き合い、感極まる姿も見せた。おそらく今後も、スーパーサブとして起用されるだろうが、それでもブラジルにとって大きな戦力となることは間違いない」と、その復帰を大きく取り上げている。
ブラジルは決勝トーナメント1回戦で日本と対戦。日本時間の6月30日午前2時にキックオフされる。
構成●THE DIGEST編集部
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