最高気温が30度を超える真夏日がある一方で、雨が降ると一気に肌寒くなる初夏の「梅雨冷え」。ガンガンにエアコンが効いたオフィスと外気の激しい寒暖差に晒され、さらには仕事帰りに冷たいビールや麺類ばかりを喉に流し込む。そんな生活を続けることで、ミドル世代以上のサラリーマンの「胃腸バテ」が深刻化する。
この時期、お腹を下しやすくなったり、なんとなく体が重い、ダルいと感じる原因の多くは、知らず知らずのうちに進行している「内臓の冷え」が考えられる。サラリーマンの食事情に詳しいフードライターが解説する。
「夏本番の猛暑を前に今こそ実践すべきなのが、大人の男の胃腸防衛術です。お勧めしたいのは、意識の高いミドル男性の間で急速に広まりつつある、仕事帰りの『温活グルメ』活動。あえてスパイスの効いた熱々のカレースープや、生姜をたっぷり効かせたニラ玉などの『温活町中華』をハフハフと食べる。これだけで内臓が直に温まり、体幹から血流を劇的に改善できます」
ハイボールには唐揚げではなく麻婆豆腐を
日々のメニュー選びの際、体を温める効果が高い「特定の食材」を意識するだけで、梅雨冷えは大幅に軽減させられるのだ。フードライターが続ける。
「例えばネギやにんじん、かぼちゃ、リンゴといった、寒い地域で採れる旬の味覚は、体を温める性質を持っています。玉ねぎやジャガイモ、ゴボウ、山芋、そして生姜といった『地中で育つ根菜類』も同様です。これらに加えて味噌や醤油、納豆、チーズ、ヨーグルトといった発酵食品も非常に効果的。代謝機能を向上させる酵素が豊富に含まれているため、内臓の働きを内側から活性化し、優しく体を温めてくれます」
冷たいハイボールに唐揚げという定番の組み合わせを、この時期だけは「熱々の麻婆豆腐」や「生姜たっぷりのスープ」に置き変えてみる。ちょっとした工夫で、食事を最高に楽しみながら効果的に体調を整えることが可能なのだ。
来るべき過酷な猛暑をタフに戦い抜くためにも、まずはこの梅雨の季節、温活グルメを賢く胃袋に収め、胃腸を万全に保護しておきたい。
(滝川与一)

