
「これは内緒ね」。特別に「JPN」のチャーム。かなりの話題になっているノベルティグッズ。争奪戦は、ますます激しくなるに違いない【W杯戦記】
今回のワールドカップで、大人気となっているノベルティグッズがある。
大会の公式スポンサーである銀行が、スタジアムやファンフェスティバルのブースで無料配布している、ブレスレットがそれである。
ブレスレットには、ワールドカップをモチーフにした金属製の5つのチャームが付けられており、これがなかなかカッコいい。現地でしか入手できないレア感もあり、ワールドカップ記念のお土産には、もってこいだ。
かなりの話題になっているので、現地観戦に訪れた人はもちろん、日本にいながらでも、SNSなどでその存在を知った人は多いのではないだろうか。
一度、ダラス・スタジアムで長蛇の列に並んでみたが、意外と進みが速く、20分ほどの待ち時間で受け取れた品物を見て、なるほど、これは人気になるはずだと納得した。
だが、スタジアムで受け取れるのは、誰もが同じ既製品。あらかじめ、5つのチャームが付けられたブレスレットである。
これはこれで十分満足できるものなのだが、聞けば、ファンフェスティバルではチャームを自分で選べる、いわばカスタムメイドのブレスレットがもらえるという。
あまりの人気に連日、長い列ができているらしいのだが、せっかくなのでどんなものなのかを見てみたい。
さすがに1時間も2時間も並ぶ気にはなれないので、あまりに時間がかかりそうなら、あきらめて帰ってくればいいと自分に言い聞かせ、ファンフェスティバルを訪れてみることにした。
開場時間は日によって異なり、その日は11時。開場時間に合わせてゲートに到着し、入場後すぐに目当てのブースへと向うと、そこにはすでに100人ほどの行列ができていた。
動き出した列の先でまず受け取るのは、指定時間が記されたリストバンド。列に並んだまま長時間、待たされるのではなく、指定時間になるまでは他のブースを回ってもいいし、食事をしてもいい。記された時間に戻ってくれば、ブレスレットが受け取れるという、よくできた仕組みだ。
もらったリストバンドに記されていたのは、「1PM-2PM」。まだ1時間以上先だが、大型ビジョンで放映している試合を見ていれば、その程度の時間はあっという間だ。
指定の時間になり、ブースへ行ってみると、注文表のようなシートとペンを渡された。自分で選べるのは、ブレスレット本体のサイズ(大、小いずれか)と、色(青、赤、黒のいずれか)。そして、全部で30種類のチャームの中から好きな5つを選び、並べる順番とともに記入する。
自分の番が来たら、スタッフにシートを渡せば、その場でカスタムメイドのブレスレットを作ってくれるというわけだ。
シートを渡すと、「日本から来たの?」と女性スタッフ。そうだと答えると、「これは内緒ね」と言いながら、「JPN」の文字をかたどったチャームを1つ、おまけしてくれた。
おかげで彼女に作ってもらったブレスレットには、特別に6つのチャームが並んでいる。
この程度の手間と時間でこれがもらえるなら、また来てもいいかな。そんなことを思いつつ、スタッフに話を聞いてみると、混雑具合は日によって異なるらしく、この日はまだましだったようだ。
開場時間にもよるが、午後に来ても、その日の分のリストバンドはすべて配布し終わっていた(つまりは、ブレスレットをもらえなかった)、などということも珍しくないという。
会期が進めば、きっと人気はさらに高まる。ワールドカップブレスレットの争奪戦は、ますます激しくなるに違いない。
取材・文●浅田真樹(スポーツライター)
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