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「店の味とは違います」と言われた乾麺【家そば放浪記】第297束:創業235年の名店「芝大門更科布屋」で売られていたマルワ製麺『更科そば』900円(1人前360円)

「店の味とは違います」と言われた乾麺【家そば放浪記】第297束:創業235年の名店「芝大門更科布屋」で売られていたマルワ製麺『更科そば』900円(1人前360円)

友人が「めちゃめちゃうまい蕎麦屋に行った」と報告してきた。

創業235年を誇る老舗そば店「芝大門更科布屋(さらしなぬのや)」で蕎麦を食べてきたのだという。

いいなぁ……とうらやましく思っていたのだが、お土産まで買ってきてくれたので、私の気分はパァァっと晴れた。

なんでも店内で干しそばが売られていたとのこと。お値段は900円。なかなか強気だ。

【動画】実食時のワンシーン

内容量250グラムというのも実は珍しい。

一般的な乾麺のそばは1人前80〜100グラムほどなので、250グラムだと3人前にしては少し少なく、2人前にすると1人125グラムで大盛りになる。

では何人前なのかと思って調べてみたところ、お店のホームページによれば2.5人前とのこと。つまり1人前360円という計算だ。なかなかのお値段である。

製造者は北海道のマルワ製麺。連載初登場のメーカーだ。

ちなみに知人によると、店員さんから「店で出しているそばとは少し味が違いますよ」と言われたそうだ。

お店と干し蕎麦、それぞれ作っているところが違うのだから、味が違うのは当然だろう。しかし、わざわざそう伝えてくれるあたりは親切である。

私はまだ芝大門更科布屋には行ったことがない。なので今回は、お店の味とは比較せず、あくまで「ひとつの干しそば」としてジャッジしたい。

それでは、さっそく……

調理開始!

まず驚いたのは、麺が長いこと。あまりにも長いので、一般的な乾麺と比べてみた。

普通のそばがおよそ20〜21センチなのに対し、この更科そばは約27〜28センチ。かなり長めである。

ところが作り方を見ると、「ゆで上がったら冷たい水で十分に水洗いすると、そばが縮まります」と書かれている。水で締めると縮まるのかな?

ということで、大きな鍋に湯を沸かし……

4分ゆでて……

氷水で締めて……

完成。縮まったのかな?

そして、そのお味は──

これはちょっと評価が難しい。

率直な感想を言うと、味がかなりおとなしい。小麦の風味も、そばの香りも控えめで、「味がしない」と感じるほど淡泊だ。

ただ、食感は非常に良い。麺の太さにもオリジナリティがあり、のど越しもいい。だからこそ、「もう少しそばの風味があれば……」と思ってしまった。

つゆがおいしければ、その味を素直に楽しめるタイプのそばではあると思うのだが、私としては少々物足りなかった。

正直、かなりジャッジに悩んだ。最終的な評価については、記事下の一覧表をご覧いただきたい。

ちなみに、普通のつゆではなく、おろしそばで食べてみたところ、これが激ウマだった。

そう考えると、このそばは単体で勝負するタイプというより、強力なパートナーがいてこそ真価を発揮する「アシスト型」のそばなのかも? 少なくとも、おろしそばとの相性は抜群だった。

いつか行ってみたい、芝大門更科布屋。本店は都営大江戸線・大門駅A6出口の目の前、JR浜松町駅北口から徒歩3分の場所にあるらしい。

今度はお土産じゃなく、お店で食べよう。

執筆:干し蕎麦評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24

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