
「勢いだけでは勝てない」”決勝T3度敗退”の長友佑都が明かすブラジル撃破への条件【W杯】
ブラジル戦を2日後に控えた2026年6月27日(日本時間28日)、日本代表の長友佑都が全体練習後の囲み取材に応じた。グループステージの時とは打って変わって、表情は引き締まり、「気持ちは最高潮」と胸の内を明かした39歳のベテラン。ただ、その一方で「ここから負けられない戦いになる」と、終始冷静な口調で決勝トーナメントへの覚悟を語った。
「負けたら終わりなんで。チームの勢いも大事ですけど、トーナメントを勝ち上がるうえでは冷静さや賢さも必要になる。僕の経験上、そうなります」
5大会連続でワールドカップに出場している長友は、2010年大会、18年大会、22年大会と、3度に渡り決勝トーナメント1回戦敗退を経験している。10年大会はパラグアイにPK戦で敗れ、18年大会はベルギーに2−3で逆転負け。22年大会もクロアチアとのPK戦で涙をのんだ。
あと一歩届かなかった理由はどこにあるのか。その問いに長友は、「わずかなようで差がありました、正直」と率直に答えた。
「3回中3回負けていますからね。日本サッカーにおいて、それはわずかな差ではなかったんじゃないかと。僕自身はそう感じています。PK戦まで行ったり、ベルギーに勝ちかけたりしましたけど、それでも差は感じましたね」
では、ブラジルを倒すために必要なものは何か。過去3大会での経験を踏まえ、長友はこう続けた。
「ロシア(2018年大会)の時は、僕らは勢いだけでベルギーと戦ってしまいました。2対0で勝っている状況でもまだイケイケで、誰も試合を締めようとしなかった。選手同士の声も出ていなかった。その意味では、賢さと冷静さ、あと、ずる賢さも必要ですね。特に冷静さが大事。負けていても勝っていても、どういうプランでゲームを締めるのか。90分で勝負を決めに行くのか、それとも延長戦まで見据えてPK戦を視野に入れるのか。その冷静さとチームとしての意思統一が非常に重要になってきます」
ここでブラジルを破れば、日本サッカーの歴史に残る快挙となる。長友が繰り返し口にした「冷静さ」をピッチで体現できるか。その一点が、日本の命運を大きく左右することになりそうだ。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長/現地特派)
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