北中米ワールドカップの決勝トーナメント1回戦にあたるラウンド・オブ32で、日本代表がブラジル代表と対戦する。過去の対戦成績は1勝2分け11敗。W杯では2006年大会グループステージ第3戦で戦い、1-4で敗れた。
それでも2025年10月の親善試合では3-2と逆転勝ちし、ブラジル相手に歴史的初勝利を挙げた。3月にはイングランドにも初勝利した日本代表は、迎えた今大会でオランダと引き分け、チュニジアに大勝。スウェーデンに引き分けと、無敗で決勝トーナメントに勝ち上がった。
勢いに乗る日本代表を、ブラジルの識者はどう見ているのか。ジャーナリストのグスタボ・ポリ氏がブラジル紙『O Globo』で私見を綴った。
「ブラジルはグループステージの最後の2試合を鮮やかに勝ち切った(ハイチとスコットランドにそれぞれ3-0)。それがある意味“罪”になるかもしれない。ラウンド・オブ32の相手に、日本を引き当ててしまったからだ」
日本との対戦に抵抗感を示したポリ氏は、「願わくは、古くから続くスポーツ、時には残酷なフットボールという競技の神々が、ブラジルに意地悪な筋書きを用意していないことを祈りたい。心からそう願っている」と、万が一の事態を懸念している。
それでも、ブラジルの優位性は決して揺るがないと確信しているようだ。
「日本代表は組織的で、油断できない相手だ」としながら、「とはいえ、結局のところ日本は日本だ。確かに去年の親善試合でブラジルは日本に負けた。ただ、その試合の“日本の最高の選手”はファブリシオ・ブルーノだった(2失点に関与したCB。W杯メンバーから落選)。さらに、(グループステージ3戦目の)スウェーデン戦を観た人なら、恐れる相手だと思わなかったはずだ。終盤、日本はスウェーデンに大いに苦しめられた」と勝利を疑っていない。
セレソンに関しては、「完璧なチームではないが、カルロ・アンチェロッティ監督が最善のチームを作り上げてきた」と評価。「ヴィニシウス・ジュニオールの守備負担を軽減させて攻撃に専念できるよう、守備ができるサイドバックを起用してバランスを保っている」と指揮官の手腕を称えている。
「さらにチームは、切り札を残している。エンドリッキだ。もしかしたらネイマールもそうかもしれない。どんなチームにも窮地に陥った時に流れを変えられるジョーカーが必要だ。しかし、すべてが順調に進めば、その“窮地”が日本戦で訪れることはないだろう」
前回のカタール大会でドイツとスペインに勝利した日本代表が、今大会でもW杯優勝国のブラジルを倒すのか。それともサッカー王国が伝統の力を見せつけるのか。注目の一戦は、日本時間30日午前2時にキックオフだ。
構成●THE DIGEST編集部
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