
「驚きの森保采配」なぜ“替えが利かない”と思われた日本代表ボランチがスウェーデン戦で“出番なし”だったのか【W杯】
日本代表は6月25日に行われた北中米ワールドカップのグループステージ第3節でスウェーデンと対戦。56分に前田大然のゴールで先制したものの、62分に被弾し、1-1のドローに終わった。
驚きだったのは、オランダ戦とチュニジア戦でフル出場し、“替えが利かない存在”だと思っていた佐野海舟がスターティングメンバーから外れたことだ。それどころか出番すらなかった。
ダブルボランチは鎌田大地と田中碧が担った。後者がチュニジア戦でハイパフォーマンスを見せていたとはいえ、鎌田の相棒は佐野だと考えていた。
マインツ所属のダイナモは、2025-26シーズンのブンデスリーガで全試合フル出場(しかまもカンファレンスリーグを戦いながらだ)した事実からも分かるように、日本代表きってのタフガイだ。
いまやそのボール奪取能力と推進力はチームに不可欠で、極端に言えば、全試合スタメンでも問題ないといより、せざるを得ないと感じていた。
なぜ森保一監督が佐野を使わなかったのか。ラウンド32のために温存したかったのだろう。結果的に2位に抜けでブラジルと対戦となったが、何位で抜けても、決勝トーナメント1回戦で強豪との対戦は避けられなかった。フレッシュな状態でこの25歳のMFを送り出したかったのだ。
3月の英国遠征でも、スコットランド戦では佐野を起用せず、イングランド戦でフル出場させた。名手たちからボールを次々に絡めとり、チャンスも構築したそのパフォーマンスは、金星奪取に大きく寄与した。その時と同様の働きを期待しているのだろう。まちろんそれを可能にしたのは、田中の調子の良さもあってのことだ。
“その先”を見据えた指揮官の選手起用は奏功してくれるはずだ。
取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)
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