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気候も施設も理想的。ナッシュビルをキャンプ地にしたのは正解だったと言っていい【日本代表】

気候も施設も理想的。ナッシュビルをキャンプ地にしたのは正解だったと言っていい【日本代表】


 北中米ワールドカップでオランダ、チュニジア、スウェーデンが同居するF組を2位通過し、現地6月29日のラウンド32でブラジル代表と対戦する日本代表。チームは27日にベースキャンプ地のナッシュビルで最後のトレーニングを行ない、決戦の地ヒューストンへ赴いた。多くの選手たちからは、ナッシュビルへの感謝の声が聞かれた。

「ここは過去イチですね。こんなに居心地が良い整った施設は、今までなかったです。なので、本当に頭を下げて、しっかり挨拶をして、ここを出発したいなと心から思えるような施設でしたね」と、W杯5大会連続出場の長友佑都も話したように、想像以上に良い環境だったのは間違いない。

 昨年12月のW杯抽選会の後、森保一監督はFIFAがリストアップしていたダラスの複数施設を視察した。オランダ戦とスウェーデン戦の2試合が行なわれる地にとどまった方が移動負担は軽かったはずだ。

 けれども、ダラスに実際に足を踏み入れて分かったのは、とにかく暑いこと。試合会場のダラス・スタジアムは屋内で、空調がきいた施設ではあったが、トレーニングは酷暑の中で行なわなければいけない。

 試合前日に調整を行なった時も、温度計を直射日光の当たるところに置くと37~38度に達していた。松本良一フィジカルコーチがそのあたりを懸念したことがよく理解できた。

 そのダラスに比べて、ナッシュビルは明らかに涼しく過ごしやすかった。もちろん晴れていれば、練習開始の11時の気温は33~34度になることもあったが、湿度が低く、カラっとしていて、選手たちもそこまで消耗しなかったはずだ。
 
 最終日の27日は朝から雨が降り、気温は26度。しばらくすると晴れたがそこまで暑くはなく、気象条件には恵まれたのではないか。

 ナッシュビルSCトレーニングセンターの施設面も素晴らしかった。16日のオフに報道陣向けの施設公開があり、最新鋭の筋トレルーム、メディカルルーム、交代浴の設備も整っていて、テックボール用の台まで設置されていた。分析用の部屋、ミーティングルーム、食堂も完備されていて、ここである程度のことがカバーできる状態になっていた。

 筆者は1998年フランス大会からW杯を取材しているが、これほど恵まれた施設は過去になかった。2010年南アフリカ大会、14年ブラジル大会に参戦した元日本代表の内田篤人氏も「時代の違いもあるけど、施設面はすべて最新鋭。アメリカがスポーツに巨額のお金を投じて、これだけの施設を整備している恩恵を受けた」と話していた。

 だからこそ、キャプテンの板倉滉は「グループリーグを見ていると、前回大会ほどグループリーグが終わった後の疲労感がないし、メンタリティはちょっと違う」とコメントしたのだろう。
 
 2022年カタールW杯は移動なしの大会で、日本代表はホテルから練習場に約20分かけて通うだけだった。今回は試合ごとに2~3時間かけてチャーター便で行き来する移動負担を強いられたが、3年半前よりもフレッシュな状態でいることができたはずだ。

 もちろん選手たちの目線が一段階上がり、「自分たちはワールドカップ優勝を目ざしているんだ」という意識が強いことも、今の良好な状態につながっているのは確かだろう。いずれにしても、ナッシュビルをキャンプ地に選定したのは正解だったと言っていい。

 ナッシュビルでしっかりとフィジカルとメンタル面を整え、戦術を落とし込んだ成果を、ブラジル戦でも示せるか。
 
 ここまでブラジルの全得点を叩き出しているヴィニシウス・ジュニオールとマテウス・クーニャの2人を完封するところから、すべてが始まりそうだ。

「攻撃陣が前残りしてくる分、奪われたボールがポンって浮いた選手に渡ることはありますけど、そこの対応はスウェーデン戦を含めて良かった。みんなのプレスバックの意識、カウンタープレスの意識がすごく高いので、そこが次の試合も必要になるかなと思います」と板倉は強調する。王国を相手に、最高のゲームを見せてほしい。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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