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韓国、ウルグアイも敗退…48か国W杯は成功なのか。敗退16か国から見えた”拡大開催の功罪”【W杯】

韓国、ウルグアイも敗退…48か国W杯は成功なのか。敗退16か国から見えた”拡大開催の功罪”【W杯】


 出場国が「32」から「48」に拡大された北中米ワールドカップ。大会前から懸念されていたのは「出場枠の拡大が本当に大会の価値を高めるのか」、それとも「競技レベルの低下を招くのか」という点だった。

 グループステージ終了時点で敗退が決まった16か国は以下の通りだ。韓国、チェコ、カタール、スコットランド、ハイチ、トルコ、キュラソー、チュニジア、イラン、ニュージーランド、ウルグアイ、サウジアラビア、イラク、ヨルダン、ウズベキスタン、パナマである。

 まず目につくのは、アジア勢の苦戦。韓国、ヨルダン、ウズベキスタン、イランに加え、アジア・プレーオフ組のカタール、サウジアラビア、さらに大陸間プレーオフを勝ち抜いたイラクも姿を消した。敗退16か国のうち7か国が、アジア勢だったことになる。

 出場枠の拡大によって、アジアから本大会に進む国は増えた。ヨルダンやウズベキスタンのように、初出場組が世界の舞台に立った意義はある。一方、力不足を露呈したのも否めなかった。韓国やイランといった常連国までグループリーグで姿を消した点を含め、アジア勢にとっては厳しい結果だった。

 北中米&カリブ海勢も同じだ。開催国のアメリカ、カナダ、メキシコを除き、予選を突破したハイチ、キュラソー、パナマはいずれも敗退した。地元大陸の大会でありながらも、開催3か国以外のチームは決勝トーナメントに届かなかった。出場枠の拡大はチャンスを広げたが、本大会で勝ち抜く競争力までは保証しなかった。

 欧州のプレーオフ組も苦戦を強いられた。トルコとチェコは敗退。ボスニア・ヘルツェゴビナとスウェーデンは決勝トーナメントに進んだが、いずれも3位通過だった。欧州勢であっても、予選をぎりぎりで勝ち抜いたチームが本大会で優位に立てるわけではないことを示す結果とも言えた。
 
 もっとも、48か国制の恩恵を象徴する存在もある。カーボベルデとDRコンゴだ。従来の32か国制であれば、本大会出場そのものが難しかった可能性のある国が、決勝トーナメントまで進んだ。これは出場枠拡大が生んだ大きな成果と言っていい。

 つまり、48か国制が生んだのは単なるレベル低下ではなかった。確かに、アジア勢や開催国以外の北中米&カリブ海勢、プレーオフ組の苦戦は目立った。拡大によって、世界との差を突きつけられたチームも少なくない。

 しかし同時に、カーボベルデやDRコンゴのように、新興勢力にスポットが当たる側面もあった。ここに48か国制の価値があるのだろう。出場国の増加で、これまで見えにくかった地域や国の可能性が、ワールドカップの舞台で可視化された。

 48か国制は成功だったのか。現時点でその功罪を断言するのは難しい。ただ、少なくとも「弱い国が増えただけの大会」とは言えない。広がった門戸の先で、世界との差を縮めた国もあれば、逆に差を突きつけられた国もある。

 この大会が示したのは、ワールドカップの裾野が広がったという事実と、その広がりの中でも勝ち抜く基準は決して下がっていない現実だった。48か国制の初めての大会は、世界のサッカー地図を広げると同時に、その地図の中に残る格差も鮮明にした。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長/現地特派)
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配信元: SOCCER DIGEST Web

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