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「NBAには“自殺行為”がいくつかある」王者ニックスのオーナーがFA選手の引き留めに見解「できる限りの金額を投じるが…」<DUNKSHOOT>

「NBAには“自殺行為”がいくつかある」王者ニックスのオーナーがFA選手の引き留めに見解「できる限りの金額を投じるが…」<DUNKSHOOT>

今季のニューヨーク・ニックスは、53年ぶりにリーグ制覇を成し遂げた。主力のジェイレン・ブランソン、カール・アンソニー・タウンズ、OG・アヌノビー、ミケル・ブリッジズ、ジョシュ・ハートのスターター全員が来季も契約下にいるとあって、2026-27シーズンも有力な優勝候補として目されている。

 加えて、マイルズ・マクブライドやタイラー・コーレックも契約下にあり、全チームのFA(フリーエージェント)選手たちとの交渉が解禁される30日を前に、ベンチメンバーのホセ・アルバラード、モハメド・ディアワラとも再契約を結ぶ意向と『ESPN』が報道。

 その一方、控えセンターのミッチェル・ロビンソン、シャープシューターのランドリー・シャメット、ベテランガードのジョーダン・クラークソンはいずれも完全FAで、彼らの去就は不透明となっている。

 ニックスはマイク・ブラウンHC(ヘッドコーチ)の下、強固な先発陣が健在な限り、リーグ有数の戦力を誇ると言っていい。ただし、彼らが長期離脱を余儀なくされるケガや、不調に見舞われる可能性も決してゼロではない。

 リーグを制するためには、レギュラーシーズン82試合の長丁場を戦い抜き、プレーオフ4つのシリーズで相手よりも先に4勝しなければならない。そのため、選手層の厚みはプレーオフを迎える上で不可欠な要素だけに、優勝チームへ今夏格安でFA選手が加入を望むかは気になるところ。

 来季のサラリーキャップはFA戦線初日以降の発表となる。ただ、現時点でニックスの年俸総額は約2億550万ドル(約330億8550万円)と超高額。オーナーのジェームズ・ドーランは、6月17日に地元ラジオ局『WFAN』へ出演した際、FA選手たちとの再契約へ向けてこう発言していた。
 「できるかどうかはわからない。できる限りのことをするつもりだが、NBAには自殺行為に等しいようなことがいくつかある。そのひとつがセカンド・エプロンだ。私はできる限りの金額を投じるつもりだが、セカンド・エプロンにまで手を出すことはできない」

 現行のCBA(労使協定)では、サラリーキャップ、さらにはラグジュアリータックス(贅沢税)を支払うタックスレベルを超えてしまうと、ファースト・エプロンあるいはセカンド・エプロン入りすることになる。

 その場合、トレードやFA契約でも制限がかかり、戦力補強において不利になってしまうため、オーナーは否定的な見解を見せていた。そのため、来季もリーグ制覇を狙うロスターを形成するためには、バスケットボール運営部代表のレオン・ローズがカギを握っている。

 とはいえ、NBAは世界最高のプロバスケットボールリーグであると同時にビジネスでもある。ロビンソン、シャメット、クラークソンが揃って退団となれば戦力ダウンは避けられないが、先発陣を支えるリザーブ陣をどこまで充実させられるかが注目される。

文●秋山裕之(フリーライター)

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配信元: THE DIGEST

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