テニス四大大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン)の開幕を控え、女子シングルスでは大会連覇を目指すイガ・シフィオンテク(ポーランド/現世界ランキング3位)に注目が集まる。
昨年、シフィオンテクはアマンダ・アニシモワ(アメリカ/同6位)との決勝を6-0、6-0という圧倒的なスコアで制し、悲願だった芝の女王の座に就いた。そして今年はタイトル防衛という新たな挑戦に臨む。
ウインブルドンでの女子シングルス連覇は至難だ。2016年にセレナ・ウィリアムズ(アメリカ)が達成して以降、連覇した選手は現れていない。他の四大大会の「全豪オープン」ではアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ/同1位)が24年に、「全仏オープン」ではシフィオンテク自身が23年(さらに翌年も制し3連覇)に、「全米オープン」でもサバレンカが25年に達成しているのとは対照的。ウインブルドンでは連覇がないどころか、昨年まで8大会連続で初優勝者が誕生している(20年は新型コロナウイルスの影響で中止)。
ちなみに、男子では2003年以降、「ビッグ4」以外で優勝したのはカルロス・アルカラス(スペイン/同2位)とヤニック・シナー(イタリア/同1位)の2人だけだ。
連続優勝の難しさについて問われたシフィオンテクは、こう語っている。
「誰のストーリーも違います。なぜか? それを言うのは難しいですね。確実に言えるのは、周囲で起こる色々なことによって、前回覇者として戻ってくると、それまでとは違う難しさが生まれる大会なのかもしれません。なぜ、特にこの大会で連覇するのが難しいのか、私には全くわかりません」
ウインブルドン制覇後は、昨年8月の「シンシナティ・オープン」(WTA1000)と9月の「韓国オープン」(WTA500)でタイトルを獲得したが、決勝進出はそれが最後。直近6大会でベスト8以上に進出したのは2大会のみだった。さらに、今季の芝での実戦は前哨戦「バート・ホンブルク・オープン」(WTA500)の1試合だけで、エマ・ナバーロ(アメリカ/同26位)にフルセットで敗れてウインブルドンを迎える。
自身の現状については冷静だった。
「現実的な見方をしようと思っています。明らかに昨年の芝コートシーズンは最高でした。しかし、私が芝コートで常に素晴らしい感覚を持っていたわけではありません。
(昨年ここで)優勝したとはいえ、まだ解決すべきことがあると感じています。『バート・ホンブルク・オープン』では、昨年のようないいリズムをつかむことができませんでした。昨年とは全く違う立場からのスタートです。期待値は低く保っています」
昨年の優勝については、「不可能だと思っていたので夢にも見ておらず、夢とすら言えないかもしれません」と振り返るほど、自身にとって特別な出来事だった。元世界1位は、自身の現在地を冷静に見据え、2連覇という偉業に挑む。
構成●スマッシュ編集部
【動画】シフィオンテクが初優勝を飾った「ウインブルドン 2025」決勝ハイライト!
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