
ケイン・コスギが出演する映画「四十九(シーク)」の完成報告会が6月29日、都内で行われ、ケインのほか、主演・プロデューサーを務める浅野寛介、シェイン・コスギ監督が登壇。劇中さながらの立ち回りを披露し、作品の見どころや兄弟タッグ結成の経緯などを語った。
■映画「四十九(シーク)」 世界の映画祭で多くの賞を受賞
本作は、世界各国の映画祭で82の賞を獲得し、異例の快進撃を続けているノンストップアクション映画。現代の日本で非政府組織「四十九(シーク)」として暗躍する忍者の末裔・相沢京平が、己の宿命と向き合う姿が描かれる。

■シェイン監督、仲間へ感謝「一人ではできなかった」
ステージに登場した3人が順番に挨拶すると、英語で話すケインに司会から日本語での挨拶を求められ、劇中の組織の手下が乱入。突然の展開に会場は緊迫した空気に包まれた。そのまま浅野とケインによる劇中さながらの激しい立ち回りが始まり、阿吽(あうん)の呼吸によるプロの迫力に会場は拍手喝采となった。
アクション終了後、息を切らしながらも笑顔を見せた浅野は「準備はさっきの段取りです」と驚きの舞台裏を告白。40年以上のキャリアを持つケインも「会見でアクションをしたのは初めてですが、すごく楽しかった」と語り、シェイン監督は「準備時間はわずかでしたが、最高でした。199点の出来栄えです」と、そのプロならではの連携を絶賛した。
制作の経緯について、主演・プロデュースを務めた浅野は「30年来の盟友であるシェインと、コロナ禍に『自分たちで作品を作ろう』と密に語り合い、模索したのがきっかけ」と明かした。監督業初挑戦となったシェインは「自分一人ではできなかった。兄や寛介をはじめとするキャスト、スタッフの協力があったからこそ完成した」と感謝を口にし、ケインも「初監督とは思えないほど落ち着いており、現場の雰囲気も明るく、俳優として非常にやりやすかった」と弟の奮闘を称えた。

■浅野寛介が描く日本アクション映画の未来
また、トーク中にはケインが二人の関係性について語る場面も。幼少期から二人の仲睦まじい姿を見ていたというケインは、「昔から本当に仲が良い二人を見ていて、少しジェラシーを感じていた」と告白。それを聞いた浅野も「僕らも、お二人の兄弟の阿吽の呼吸を客観的に見ていて、逆にジェラシーを感じていた」と応じ、互いの信頼関係の深さが垣間見える一幕に会場の笑いを誘った。
本作の展望について浅野は、日本の映画界が抱える構造的な課題にも切り込み「役者やスタッフがいくら頑張っても、評価や収益が還元されにくい現状を変えたい。興行収入の一部を割り振るなど、産業としてうまくいく仕組みを自分たちで作りたかった」とプロデューサーとしての熱い思いを吐露。さらに「シリーズとして100、200と続けていきたい」と、日本のアクション映画界の未来を見据えた壮大なビジョンを語り、会場を沸かせた。
終盤、浅野から「ケインさんのアクションを間近で見てほしい」と促されると、ケインが「今日のためにパーフェクトボディを作ってきた」と、鍛え上げられた肉体を強調するようなポーズを披露する場面も。登壇者たちの熱量がスクリーンを飛び出し、会場全体を圧倒する、まさに「アクションの革命」を感じさせる完成報告会となった。
映画「四十九-SEEK」は7月31日(金)より、池袋シネマ・ロサ、キノシネマ新宿ほか全国で順次公開される。

◆取材・文=永田正雄

