サッカーの北中米ワールドカップ(W杯)は現地6月29日(日本時間30日)、決勝トーナメント1回戦が行なわれ、日本がブラジルと対戦。同点で迎えた後半アディショナルタイムに痛恨の失点を喫し1-2で敗れた。NHK-BSで解説を担当したW杯3大会連続出場の本田圭佑は、森保ジャパンに労いの言葉を送りつつ見過ごせない課題を突き付けた。
日本は29分に佐野海舟がブラジルのパスをインターセプトすると、そのままドリブル突破。力強い推進力からそのまま右足を振り抜き、日本に待望の先制点をもたらした。
しかし、56分にカゼミーロにヘディング弾を決められ同点。その後はブラジルに主導権を握られながら粘り強い守備で耐えしのいでいたが、終了間際の90分+5分に悪夢が。日本のゴール前で途中出場の田中碧がボールを奪ったが、再びブラジルの速い寄せにボールを失うと、ガブリエウ・マルチネッリに決勝弾を許した。
試合後、NHK-BSで解説を務めた本田は逆転負けとなったブラジル戦を統括。「日本はチームとしての戦い方は完璧だったが、後半はブラジルが圧をかけてきた。それによってマークがずれてきて、サイドに(ボールを)振られて疲れも出てきて消耗しだして、守りきれなくなった」と言及。王国ブラジルの底知れない攻撃力に唸った。
最後の最後で決勝点を与えてしまったが、本田は「(日本の)チームとしての戦い方は本当にパーフェクトだった」と断言。全員が攻守にわたりハイプレスを遂行する森保ジャパンの組織力を高く評価した。
ただ、その中で本田は日本に足りなかったもの、勝てなかった要因を尋ねられると「なんだかんだで個。これを高めていかないと。唯一の課題面をあげるなら個の差」だと、率直に指摘した。「この部分の向上が日本のサッカー界で高めていかないといけない」と続けた。
現地アナウンサーから個人スキルの伸ばし方を問われると、「一つでもレベルの高いリーグ、クラブで切磋琢磨することが個の高まりに出る」とコメント。さらに「20代前半、10代の選手たち。10年後か20年後に向けた教育改革。日本サッカー協会全体が受け止めていかないといけない」と、個を伸ばすためには個人の技量だけでなく周囲の環境改革も必要だと言及した。
自らも海外トップリーグでもまれた経験を持つ本田。日本サッカーのさらなる向上を願うからこその熱いメッセージだった。
構成●THE DIGEST編集部
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