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高橋健介オトナ化計画【第22回】震災が舞台のシリアスな作品に「出演を選んでよかった」先輩俳優たちからの学びや交流を語る

高橋健介オトナ化計画【第22回】震災が舞台のシリアスな作品に「出演を選んでよかった」先輩俳優たちからの学びや交流を語る

舞台出演を通して学んだことについて語った高橋健介
舞台出演を通して学んだことについて語った高橋健介 / 撮影=山内洋枝

「WEBザテレビジョン」でリニューアルスタートした俳優・高橋健介の連載企画「高橋健介オトナ化計画」。オトナを目指して「週刊ザテレビジョン」でさまざまな体験をしてきた高橋が、さらなるレベルアップのために資格や検定などに挑戦する。第22回は、舞台「逃亡者は北へ向かう」の話題を中心に、出演を通して感じたことや共演者との交流についてを中心に語ってもらった。オトナ化企画では、2026年の夏は7月26日(日)にあたる「土用の丑の日」にちなんだ雑学クイズを出題。

■自分だったら「早く前を向いてもらえるように声をかけたい」

──舞台「逃亡者は北へ向かう」の上演が終わりました。おつかれさまでした。いかがでしたか?

最近の出演作のなかでは、笑いもひとつもなく、ふざけることもなく真摯にずっと向き合う作品で。普段の僕を知っているお客様には、どういう気持ちで見ていいのかわからなかった方もいたかと思います。だからこそ、以前連載でもお話したように、最初は出演を悩んだのですが、出演することを選んでよかったと思いました。

──よかったと思うのはどういったところからですか?

ひとつは、波岡一喜さんはじめ前川泰之さんや八十田勇一さん、松田大輔さんといった、年上の方々とストレートプレイの作品を作れたこと。普段あまり接することのない方々のお芝居の取り組み方から得られるものもありましたし、ストレートプレイに僕がなじめていたかはわからないですけど、お客様に「こういう高橋健介もいいな」と思ってもらえていたらいいなと思います。

──波岡さんはじめ、共演者の皆さんのお芝居への取り組み方が勉強になったとおっしゃいましたが、具体的にどういったものだったのか少し教えてください。

波岡さんや前川さんは映像の経験も多いし、僕は勝手にリアルを追求した芝居をすると思っていました。だけど、稽古をしているなかで波岡さんが「健介、顔が隠れちゃうから、一歩下がったら?」とか、舞台での立ち振る舞いを意識した声かけをしてくださって。皆さんが俳優として、長いキャリアをしっかり続けていらっしゃる理由を感じました。

──刑事の藤島を演じましたが、そこではどのような発見がありましたか?

面白いもので、与えられた役が少し自分に近いんです。藤島はああいう状況下で家族を誰一人失っていない。運がいいか悪いで言うとよかったほうなんですよね。そういうところは自分と似ているなと思いました。だからときどき、僕のパーソナルが出過ぎてしまうことがあって。「〜じゃないですか〜」って語尾が上がってしまったりして。そこは(脚本・演出の)吉村(卓也)さんに指摘されたので、キャリアを積んだ刑事としての空気感を作ることは意識しました。

──劇中で藤島は自身が家族を失っていないからこそ、家族を失ってしまった先輩や同僚にどう接していいかわからなくて悩む場面がありました。運がいいか悪いかでいうといいほうだという健介さんとしては、その気持ちはわかりますか?

それでいうと…震災で被災された方が稽古場に来て、当時のことを話してくださったことがありました。その方も家族全員が生きていて、だけど何日も避難所生活をされたそうです。だけど周りにはやはり家族や親戚を亡くしている方もいて。そこで僕は「そういうとき、どういう声をかけたんですか?」と聞きました。

そうしたら、やはり心を閉ざしている方もいるから声はかけづらかったけど、最後まで落ち込んでいる方はいなかったとおっしゃっていて。ずっと心を閉ざしていても状況は前には進まないから、瞬間的にはすごく悲しむけど、全員が最終的には前を向いて自分の人生を動かし始めたと。それを聞いて、僕は…実際に同じ状況下になったらわからないけど、どうせ最終的に前を向かなきゃいけないことになるんだったら、早く前を向いてもらえるように声をかけたいなと思いました。傷が癒えるには時間も必要ですけど。
高橋健介
高橋健介 / 撮影=山内洋枝


■各先輩たちの好きな話題で楽屋はにぎやか

──作品はシリアスでしたが、楽屋でのカンパニーの雰囲気はどんな感じだったのでしょうか?

千秋楽の日は、サッカーワールドカップの日本対チュニジアの試合と時間がかぶっていて。人によっては出番が早く終わる人もいるんですが、「上演が終わるまでは見ないようにしよう」とみんなでルールを決めて。

──サッカーの話題で盛り上がっていたんですね。

松田さんは出番が早く終わるので、情報だけは見ていいということになりました。そのかわり、試合状況がどうであれ、表情には出さないでくださいと伝えました。そうしたらカーテンコールに本当に無表情で来たので、逆に気になっちゃいました(笑)。楽屋は男性が全員同じ大部屋だったこともあって、みんなで楽しく話していました。

──世代も出どころも別々の皆さんでしたが、回したのはやはり健介さんだったのでしょうか?
 
回したつもりはないんですけど、たぶん回してましたね。

──そうですよね(笑)。

麻雀の番組にも出演されている波岡さんとは麻雀、松田さんとはゴルフ、樽見ありがてぇさんとはボートレースの話をして、八十田さんは2.5次元舞台のことを聞いてくれたので2.5次元舞台の話をしていましたし、前川さんは釣りが趣味なので、僕が船舶免許をとった話をしました。各先輩たちの好きな話題を持っていきました。楽屋はにぎやかだったと思います(笑)。

──さすがですね。

僕は現場に車やバイクで行くことが多かったので、お酒はなかなか一緒に飲めなかったんですが、皆さんは解散前に楽屋で1杯飲むみたいなこともやられていました。翌日運転がない日に「明日は僕も飲めます」って言ったら「みんな明日は飲まずに帰るかも。疲労も溜まってるし」って言われたりして(笑)。それに対して僕が「いやいや、俺がいるんだからみんな残るでしょ!」って言ったら八十田さんに「健介は本当に自己肯定感が高くていいな」って言われました。そんな裏での雰囲気や軽さがお芝居には出ないように気をつけながら、楽しくやっていました。そういう意味では怜也くんは大変だったんじゃないかな。

──高橋怜也さんとも初共演だったということですが、共演してみていかがでしたか?

2.5次元作品ではご一緒したことがなかったので、どんな感じなのか探り探りでしたけど、僕と松田さんと怜也くんの3人でゴルフにも行きました。怜也くんは人を誘うのが苦手だというので、松田さんたちを誘って僕が教えてもらう形で。

──その橋渡しも健介さんがされたんですね。

橋渡しをしているつもりはないんですけどね。松田さんは週1〜2回くらいのレベルでゴルフをやられていて、めちゃくちゃうまいので「教えてくださいよ」と言って。稽古オフの日に声を掛けたら、別で行く約束があるというので、次の休みの日に怜也くんも誘って3人でいきました。普通は1回誘ってダメだったら流れるっぽいんですけど、行っちゃいました。

──お休みの日もカンパニーの方と過ごしているのもさすがです。

確かに。それでいうと、急遽稽古が休みになったときに樽見さんとファミレスでお茶をしたこともありました。
高橋健介
高橋健介 / 撮影=山内洋枝



■朝5時に集合!急な呼びかけにも集まれる「地元っていいな」

──全員とのエピソードが出てきそうですね。次のお仕事で言うと7月5日には「声優朗読劇フォアレーゼン~黒いリボンの葬列~」が控えています。

毎年呼んでもらっているイベントです。今回は鹿児島ですが、鹿児島に行くのがたぶん人生初です。だから鹿児島出身の北園涼くんにおすすめの食べ物を聞いて、鹿児島を楽しみたいと思います。鹿児島や九州にお住まいの方はぜひ「声優朗読劇フォアレーゼン~黒いリボンの葬列~」にお越しいただけたらと思います。

──そのほかに話しておきたい近況があれば聞かせてください。

地元っていいなと思った出来事があって。ワールドカップの日本対オランダ戦って朝5時キックオフだったんですよね。実家で5時から見るのもあれだなと思って、前日の夜23時くらいに幼なじみに連絡をしたら、「来る?」って言ってくれて。僕ももう大人なので、「家に行っていい?」と自分からは言わないようにしていました。寺山(武志)くん家じゃないし(笑)。だけど、誘ってくれたので行くことにしました。で、別の幼なじみにも連絡したら「始業が9時だから…まぁ行けるか」と来てくれることになって。23時に決まって、朝5時からサッカーを見られて「地元っていいな」って思いました。

──仕事もプライベートも充実していますね。

あっ、あと先日、牧島輝くんとランチしました。最近なかなか会えていなかったので、「今日暇だな」と思って連絡したら予定が合って。朝9時に朝ごはんを食べたばかりだったので、ピークを避けて13時か14時のイメージで連絡したんですが、輝が「オープンから駆け込みましょう!」って言い出して、結局11時くらいにカレーを食べました(笑)。そのあとInstagramで輝が「健介くんって、いつ会っても健介くんで安心した」と書いてくれていてうれしかったです。
高橋健介
高橋健介 / 撮影=山内洋枝


■日本の行事について知ってオトナ化

2026年の夏は7月26日(日)にあたる、土用の丑の日。うなぎを食べる日としておなじみとなっているこの日について、雑学クイズを出題した。

──土用の丑の日としておなじみの「丑の日」ですが、2026年の土用の丑の日は何回あるでしょうか?

土用の丑の日って毎年「土用の丑の日ってなんだっけ」みたいな話になって、毎年忘れてるんですよ(笑)。で、問題は「何回あるか」か。だいたい2、3回あるイメージなので…3回!

――残念!まず「土用」が何のことを指すのかというのも、オトナ知識だと思います。

確かに。確認なんですが、“どよう”って「サタデー」じゃないですよね?(笑)

――違います。

そうですよね(笑)。

――ではまず、ヒントとして「土用」の説明をします。土用とは、立春・立夏・立秋・立冬の直前、約18日間を指します。

丑って干支の丑ですよね。ということは「子・丑・寅…」で18日間の間に1回もしくは2回入る。で、きっと奇跡が重なって…8回だ!

――途中までは惜しかったんですが、残念。違います。2026年は5回です。冬の土用が1月26日、春の土用が4月22日と5月4日、夏の土用が7月26日、秋の土用が10月25日です。

そういうことか!全然わからなかった!いい問題!

――そんな土用の丑の日に鰻を食べることを推奨したのは、誰でしょう。

これ聞いたことあるんだよな…でも思い出せない。

――では3択にしましょうか。【1】杉田玄白、【2】平賀源内、【3】葛飾北斎。

3択ならわかると思います。…【2】の平賀源内!

――正解です!

合ってた!

――丑の日に”う”のつく食べ物を食べるとよいとされていた風習にかけて、夏に鰻が売れず困っていた知人の鰻屋のために、平賀源内が「本日、土用の丑の日」という貼り紙を書いたのが始まりと言われています。

そうなんですね。バレンタインにチョコレートを贈る文化をお菓子会社が作った、みたいな話と同じだ。このクイズ、来年またやったらまた忘れてると思うんですよね(笑)。テレビでも、毎年この時期に似たようなクイズやってるのに毎年忘れてる。

――じゃあ、去年外した問題を集めてまた出すのもありですね。

それいいですね! やりましょう!
高橋健介
高橋健介 / 撮影=山内洋枝


◆取材・文=小林千絵/ヘア&メーク=yuto/スタイリング=石橋修一/衣装協力=AS STANDARD、Cookman、DENHAM、HERGO、THE JEAN PIERRE

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