
声優・伊藤彩沙の約3年半ぶりとなる3rd写真集「アヤサージュ」が、6月24日に発売された。シンガポールとインドネシア・ビンタン島にて撮影された本作は、前作「HONEY」で見せた等身大の愛らしさから一歩進み、20代ラストというタイミングだからこそ切り取れた新たな表情が詰め込まれている。
もちろん、変わらない“伊藤彩沙らしさ”も健在だ。ふわっとした甘さや親しみやすさ、見る人を自然と笑顔にする空気感はそのままに、大人っぽさや凛としたムードなど、これまでとは少し違う魅力が浮かび上がる。さらに、撮影に向けた本格的なボディメイクや、本人こだわりの衣装・ヘアスタイルも大きな見どころ。本記事では、その魅力を3つのポイントから紹介したい。
■20代ラストだからこそ映える「大人の甘さ」
前作「HONEY」では、26歳当時の自然体な空気感や飾らない表情が印象的だった。そこから約3年半を経て完成した「アヤサージュ」では、“少し背伸びした大人っぽさ”が作品全体を包んでいる。大人になったからこそ生まれる余裕や色気の中に、彼女らしいチャーミングさや柔らかさがちゃんと残っている点も、この写真集の魅力だ。
ページの中には、思い切り弾けた笑顔もあれば、いたずらっぽい視線もある。一方で、ふとした瞬間に見せる憂いを帯びた表情や、潤んだ瞳にドキッとさせられるカットも。甘さと大人っぽさの絶妙なバランスに、思わずページをめくる手が止まる。
本人も撮影では身体全体で魅せることを大事にしたそうで、「手先に色気が宿ると思い、所作や指先の美しさは意識していました。踊っているような、舞うような美しさを目指した」と明かす。好きなタカラジェンヌの写真撮影のビハインド映像も参考にしたそうで、指先や身体の角度にまで神経が行き届いた表現の美しさにも注目したい。

■ストイックに向き合ったボディメイクが生んだ「ヘルシーな美しさ」
今回の写真集を語るうえで欠かせないのが、撮影に向けたボディメイクだ。撮影の約2か月前から本格的に始動し、週2~3回のジム通いを継続。下半身・上半身を分けたトレーニングに加え、食事管理も徹底したという。
本人曰く「なかなか効果が出なくて涙を流した夜もあった」と振り返るほど、決して楽な期間ではなかった。ただ、その努力は写真にしっかり表れている。無理にそぎ落とした印象ではなく、健康的で程よくメリハリのあるライン。柔らかさを残したまま、美しく整えられたスタイルが印象的だ。

彼女が特に成果を感じているのは表紙だという。「きれいなSラインがよく出ていると思います」と語るとおり、今回のボディメイクによって、より立体感のある1枚に仕上がっている。さらに、「終わってから肩の力が抜けて、今もゆるりとジムに通っています。入らなかったデニムが入るようになったんです」と話すように、一時的な追い込みではなく、自分の身体との向き合い方そのものが変化したそうだ。

■女子目線でも憧れる、衣装とヘアで広がる「かわいい」の振り幅
本作は、衣装やスタイリングの楽しさも見逃せない。衣装選びには彼女自身も積極的に参加しており、伊藤彩沙の“好き”が随所に反映されている。
冒頭を飾る純白ドレスは、ウェディングドレスのような長いトレーンが印象的で、一気に作品の世界へ引き込まれる。その後も、水着、ランジェリー、ワンピースと、衣装は実にバリエーション豊か。特に目を引くのは、甘さのあるディテール使いだ。小花柄やふんわり揺れる素材など、同性が思わず「私も着てみたい」と感じるようなデザインが多い。本人も「ヒラヒラしているものは私自身も好き。女性ファンの方が『好き』と言ってくれるかなと思って選んだ衣装もあります」と語っており、スタイリング決めから楽しんでいた様子が伝わる。

一方で、黒のタイトワンピースや少しモードなバレエコアテイストのスタイリングでは、これまでとは違う大人な空気感も披露。甘さだけに寄らない振り幅が新鮮だ。
衣装に合わせたヘアアレンジも充実。アップ、ハーフアップ、お嬢様感のあるダウンスタイル、ツインテール…など、それぞれのスタイルがカットごとに違う魅力を引き出している。写真集でありながら、ファッションブックやコーデの参考としても楽しめそうな仕上がり。好きなテイストが近い人ほど、ページを眺める時間が長くなりそうだ。
■写真集「アヤサージュ」を漢字1文字で表すなら「心」
海外ロケや初めてのカメラマンとの撮影など、他にも新たなチャレンジを経て完成した「アヤサージュ」。彼女は、この作品を漢字一文字で表すなら「心」だと話す。撮影日ごとに違った感情が生まれ、自分自身の心と向き合った時間が、そのまま表情に表れているのだという。目に見えるビジュアルだけでなく、その瞬間ごとの心の動きまでも写し出した一冊。今の伊藤彩沙だからこそ見せられる姿を、じっくりと味わってみてほしい。
(文=川倉由起子)

