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「魅力的すぎる」「ヴァラン様萌え」妖艶ヴィランが話題に 新世代の活躍も心揺さぶる“第一章”完結作<アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ>

「魅力的すぎる」「ヴァラン様萌え」妖艶ヴィランが話題に 新世代の活躍も心揺さぶる“第一章”完結作<アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ>

「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」はディズニープラス スターで見放題独占配信中
「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」はディズニープラス スターで見放題独占配信中 / (C) 2026 Disney

ハリウッドの巨匠、ジェームズ・キャメロン監督が心血を注ぐ映画「アバター」シリーズ。3作目となる「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」が、6月24日に配信された。キャメロン監督が「“第一章”がこの作品で完結する」と語った物語をレビューする。(以下、ネタバレを含みます)

■3作目は2作目と地続きのストーリー

3D映画ブームをけん引した1作目の「アバター」(2009年)では、縞模様の入った青い肌、猫のような大きな目と鼻、尖った耳…という唯一無二のキャラクターの登場と圧巻の映像美に、度肝を抜かれた。さらに、そのキャラクター・ナヴィ族が暮らす惑星パンドラに利権のために人類が踏み込むという壮大なストーリーは、大人から子どもまでとりこにし、同じキャメロン監督が手掛けた代表作の一つ「タイタニック」を抜いて、全世界歴代興行収入1位を記録。監督自身が「タイタニック」で保持していた記録を12年ぶりに塗り替え、2026年現在もトップだ。

なお、“アバター”とは、パンドラの有毒な大気に適応するためナヴィと人間のDNAを融合させて作り出した生命体のこと。デジタル用語で仮想空間上のユーザーの分身を意味するアバターと似たような感じで、特殊な装置で人間が“アバター”の体に意識を移し、遠隔操作でパンドラの厳しい環境下を動くことができるのである。

続く2作目「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」(2022年)では、パンドラの生命を脅かすことに怒り、人間の体を捨ててナヴィになった元海兵隊員のジェイク・サリー(サム・ワーシントン)が家族を築く中、再び侵略しようとやって来た地球人と戦いを繰り広げた。

そしてシリーズ最新作として2025年12月に劇場公開されたのが「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」。同作のジャパンプレミアで来日したキャメロン監督に行った当メディアのインタビューによると、2作目と元々一つのストーリーだったという。2作目もこの3作目も、3時間超の大巨編であることを考えると、どれだけのアイデア、描きたいことがキャメロン監督の頭の中に詰まっていたのかと感嘆する。

■サリー家の絆が揺らぐ中、強力な敵のタッグが誕生

前作で描かれた壮絶な戦いで長男を失ったサリー家。ジェイクの妻・ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)の悲しみは、ナヴィが“スカイ・ピープル”と呼ぶ人類への怒りへと移り変わり、養子として育てている人間の少年スパイダー(ジャック・チャンピオン)にも向けられる。

「家族を守る」が信条のジェイクだったが、その家族の絆が揺らぐ。ジェイクとネイティリは、スパイダーを人間の科学者たちがいるハイキャンプに送り届けることに決めるが、その途中で火山帯に暮らすナヴィであるアッシュ族の奇襲に遭う。

アッシュ族のリーダー・ヴァラン(ウーナ・チャップリン)は、火山の噴火によって故郷を奪われ、愛する民を失っており、そのときに祈っても助けてくれなかった、としてパンドラの守り神である“エイワ”を憎むように。それにより、エイワを崇拝するナヴィの他の部族を攻撃するようになったのだ。

そのヴァランに、スパイダーの父であるクオリッチ(スティーヴン・ラング)が接近。クオリッチは、元海兵隊の大佐で、ジェイクと戦って絶命するも、前作でその記憶を宿したリコンビナント(※遺伝子組み換えで生まれた人間とナヴィのハイブリッド戦士)として復活。ジェイクに復讐(ふくしゅう)する機会を狙っていた。

1作目から敵対してきたクオリッチと、好戦的なヴァランのタッグ。超強力な“ヴィラン”の誕生にゾクゾクする。
「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」場面写真
「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」場面写真 / (C) 2026 Disney


■キャメロン監督の創造性とメッセージ性

キャメロン監督が新たに生み出したヴァランというキャラクターは、劇場公開時から大きく注目された。炎だけでなく、クオリッチまでも操る妖艶さ。クオリッチが持つ銃火器に魅了されたときの取りつかれたような目には、思わず身震いしてしまう。SNSには「荒ぶる炎のように狂気と殺気に満ちたヴァランの姿にくぎ付け」「ヴァランが魅力的すぎる」「敵なのにヴァラン好きにならないわけなくない?ってくらい可愛かった」「ヴァラン様萌え」といった声が上がった。

そんなヴァランたち、さらに人類との戦いが繰り広げられる3作目。クオリッチの息子であるスパイダーや、1作目に登場したアバター計画に携わったグレース博士のアバターから誕生した子どもで、スパイダーと同じくサリー家の養女になったキリ(シガニー・ウィーバー)、サリー家の次男・ロアク(ブリテン・ダルトン)、そして末娘のトゥク(トリニティ・ジョリー・ブリス)ら、新世代といえる子どもたちの存在感が高まっている。彼らの葛藤、成長が心を揺さぶった。

1作目、2作目でも語り尽くされた通り、キャメロン監督による圧巻の映像美は言わずもがな。海洋探検家としても活動しているだけに、前作に続いて今作も水中戦で海の中の様子を描いたのも見応え満点。第98回アカデミー賞では視覚効果賞を受賞したことでもお墨付きといえるだろう。そこにスパイダーたちの世代を台頭させることによって、物語を一段深くした。クリエイターとしてのキャリアを集約しつつ、自然保護、海洋生物保護を忍ばせたメッセージ性をエンタメとして昇華している。

キャメロン監督は、先にも触れた当メディアのインタビューで「4作目が作れるかどうかなんて、この作品がヒットしなければあり得ないこと」としつつ、「もし作れるとしても何か新しいストーリーを始めることになると思うので、“第一章”がこの作品で完結するということです」と語っていた。

主人公の子どもたち世代やヴァランのアッシュ族のようなナヴィの新しい部族の登場で、シリーズを重ねたことの面白さがあり、今後の広がりも予感させる。続編に期待もしつつ、“第一章”完結を見届けてはいかがだろうか。

「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」は、ディズニープラス スターにて見放題独占配信中。

◆文=ザテレビジョンシネマ部


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