ワールドカップ(W杯)は、各クラブのスカウトにとって格好のショーケースと言われるが、そんな中、フェイエノールトの日本代表FW上田綺世の注目度が高まっている。昨シーズン、エールディビジで25ゴールを挙げて得点王を獲得した評価は、2ゴール・1アシストを記録したチュニジア戦をはじめとする活躍を経てさらに上昇している。
米メディア『The Athletic』は、「左右両足に頭と、どこからでもゴールを奪い、エリア内における位置取りも優れている。ディフェンダーを惑わし、クロスに合わせるためのスペースを空けるために、いかにポジションを変えているかに注目してほしい。身長183センチの非常に体幹の安定したボディを保ち、足元のテクニックも正確だ」と分析している。
英メディア『Team Talk』によると、上田はプレミアリーグ挑戦に強い関心を示しているという。この動向を受け、獲得を目指す各クラブの専門サイトが一段と熱を帯びている。
まず獲得の必要性を訴えるのが、リーズの専門サイト『The Leeds Press』だ。 「リーズはシーズンを通して彼の動向を追っている。ダニエル・ファルケ監督は、破壊力のあるCFを必要としている。ウエダはこの夏、激しい争奪戦が予想されるものの、近年の実績を考えればリスクを冒してでも獲得する価値は十分にある。現在の布陣のまま新シーズンに臨むのは無謀だ」
エバートン専門サイト『Goodison News』も、『The Leeds Press』の主張に対抗するように熱弁を振るう。
「ウエダがこの夏にフェイエノールトを退団する可能性は高まっている。昨シーズンまでフェイエノールトを率いたロビン・ファン・ペルシは、『ウエダの驚異的なランニング量が素晴らしいフィットネスをもたらし、あらゆるプレーを向上させた』と称賛していた。フィジカルと技術が同等に重視されるプレミアリーグにおいて、彼のスタミナは大きな武器になる。デイビッド・モイーズ監督が擁するベトやティエルノ・バリーら現有FW陣とは特徴が異なる点も魅力だ。ウエダはキャリアの大半をストライカーとして過ごしてきた本物のCFである」
同じエバートン専門サイト『EVERTON NEWS』は、モイーズ監督の戦術との相性の良さに着目する。 「チュニジア戦の4点目となったヘディングシュートの際、ウエダのジャンプは2.50メートルの高さに達し、その時点での大会新記録を樹立した。これは、この日本人フォワードが空中戦においていかに強力であるかを示しており、クラブが正式なオファーを提示する後押しとなる。モイーズ監督は自身の9番に対して、強靭なフィジカルを持ち、サイドからのクロスを確実に仕留める能力を好む傾向がある。ウエダは間違いなく指揮官が求めるフォワード像に一致しており、プレミアリーグのプレースタイルに適応できる可能性を示している」
他の移籍先候補にはブライトン、トッテナム、アストン・ビラの名も浮上しており、移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ記者はプレミアリーグに加え、ブンデスリーガのクラブからのアプローチも多いと伝える。スペインで「ゴールは高い」と言われる通り、フォワードの移籍金は大幅に高騰する傾向にある。各メディアはフェイエノールトの要求額を約3000万ポンド(約64億円)と試算する。日本のW杯敗退が決まった今、争奪戦はここから本格化するだろう。
文●下村正幸
【記事】サムライブルー最年少21歳が…試合直後、先輩を守り抜いた“振る舞い”に脚光「咄嗟にできる行動じゃない」「すごく印象に残るシーンだった」【W杯】
【記事】「才能や組織力の差ではない」トルシエ元監督がズバリ指摘、日本代表に“足りなかったもの”「『最後の一歩』を浮き彫りにした、誇り高き敗退」【W杯】
【画像】女優、モデル、タレントら美女がずらり!上田綺世、長友佑都、谷口彰悟…新旧日本代表の愛妻たちを一挙紹介

