最近、「塩」に凝っている。何かおいしい塩はないものかと思い、富澤商店へ行ってみた。
ところが、塩は思っていたほど種類が多くない。その代わり、思わぬものを見つけた。干しそばである。
「えっ、富澤商店って干しそば売ってるの!?」
そう思わず手に取ったのが、松屋製粉『石臼こだわり蕎麦』だった。
価格は税込476円。1人前238円なので、干しそばとしてはなかなかの高級品である。
パッケージ裏を見て、さらに興味が湧いた。
販売者は松屋製粉。
製造者は山本食品。
山本食品といえば、「十割の山本」で知られる干しそばメーカー。一方の松屋製粉は、ニップングループ唯一のそば製粉会社であり、そば粉を専門に手がける名門メーカーだ。
つまりこの商品は、「そば粉のスペシャリスト・松屋製粉」と、「干しそば作りの名手・山本食品」による強力タッグ。
これは期待せずにはいられない。
さっそく作ってみよう。
大鍋にたっぷりのお湯を沸かし、
約6分ゆでる。
冷水(水)でしっかり洗い、締めたら……
はい、完成。
そして、そのお味は──
まず最初に、「家そば」か「外そば」かでジャッジすると……これは完全に「外そば」である。
家で食べる干しそばというより、お店で出てきても違和感のない一杯だ。
ここは期待どおり。
……なのだが、ひとつだけ予想と違った。
私はもっと、そばの風味が前面に出るタイプだと思っていたのである。
商品名は「石臼こだわり蕎麦」。
しかも原材料を見ると、最初に「そば粉」があり、「そばの葉粉末」まで使われている。
だから勝手に、「これは相当そば感が強い一本だろう」と想像していた。
ところが実際は、意外にもあっさり。
香りが弱いわけではない。むしろ上品で、クセがなく、とても食べやすい。スルスルと箸が進む。もちろん、おいしい。
ただ、「石臼」「松屋製粉」「山本食品」という名前から私が抱いていた期待値ほど、ガツンとそばの風味が押し寄せてくるタイプではなかった。
もっと「そば!」と主張してくれても、私はうれしかったかな……というのが正直なところ。
とはいえ、完成度は高い。
お店で食べるような上品な一杯が好きな人には、かなりハマる一本だと思う。
ごちそうさまでした。
執筆:干し蕎麦評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24
