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「彼らの魂に火をつける」長友佑都が日本代表に残した”最大の功績”──堂安律、鎌田大地、そして後藤啓介、塩貝健人へ受け継がれたもの【W杯】

「彼らの魂に火をつける」長友佑都が日本代表に残した”最大の功績”──堂安律、鎌田大地、そして後藤啓介、塩貝健人へ受け継がれたもの【W杯】


 4年前は、どちらかといえば自らの結果を強く求める印象があった堂安律や鎌田大地らが、今大会ではリーダーとして誰よりもチームのために走り、戦った。その変化の背景には、長友佑都や吉田麻也といった長年日本代表を支えてきたベテランの存在があったことは間違いない。彼らの背中を見て育った世代へ、「フォア・ザ・チーム」の精神は確実に受け継がれている。

 そうした意味でも、長友の貢献は計り知れない。ブラジル戦翌日の囲み取材でそのことを本人に伝えると、「そう言っていただけると嬉しいですね」と笑顔を見せた。

「それは僕自身も感じていて。彼らのチームへの忠誠心とか、そうしたところへの度合いがどんどん大きくなっているなと。あの律が、10番で点を取りたいとギラギラしていた彼が今大会はディフェンダーのような守備をずっとやっていた。大地の心構えも含めて素晴らしかったです」

 長友の魂に突き動かされたのは、堂安や鎌田だけではない。後藤啓介や塩貝健人ら、ロサンゼルス五輪世代の若手にも、その思いは確かに届いていた。

「啓介と健人、この1か月の変わりようがあまりにも凄すぎて。本当に嬉しくて、日本代表として戦う誇りと覚悟みたいなものが彼らに伝わったなと思うと。負けて自分をすごく否定したくなるけど、そこに関しては嬉しく思います」

 長友は、日本代表の一員としてだけでなく、日本サッカーそのものに何かを残せたという確かな手応えを口にした。

「彼らの魂に火をつける。代表とはこうあるべきだという部分に火をつけられたのは、日本サッカーに大きく貢献できたなと。彼らがその心構えでやってくれると、これから代表に呼ばれる選手たちもそうあるべきだと広がっていくので。伝染していった感覚は確実にありますよ。彼らの言動、彼らの成長が僕は嬉しいです。これからもやってくれると信じています」
 
 若手について語っていた長友は、ふと「なんだか鳥肌が立ってきた」と興奮気味に声を弾ませた。

「チームへの忠誠心もそうだし、若いから自分のエゴだけでやりたいとは思うんだけど、それでもやっぱりチームのために戦う、仲間のために戦うような、代表のために日の丸をつけて戦うような誇りを彼らから感じたので。これは財産になりますよ、日本サッカーに。そこにちょっとでも貢献できたのなら非常に嬉しく思います」

 ピッチでのプレーだけでは測れない価値があることを、長友は今大会で改めて証明した。5大会連続でワールドカップに出場したベテランが植え付けた「代表とはどうあるべきか」という精神は、これから先も世代を超えて受け継がれていくだろう。その意味で、長友が日本サッカーに残した足跡は、出場時間や数字だけでは決して測ることはできない。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長/現地特派)
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配信元: SOCCER DIGEST Web

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