
次世代の日本代表で主役を担うのは? 注目すべき逸材10選。鹿島ユースの17歳レフティSBも
森保一監督が率いる日本代表は、北中米ワールドカップで優勝を目ざしていたが、ブラジルに敗れラウンド32で敗退した。
“史上最強”とも言われた森保ジャパン。1つの時代の終わりは、新たなサイクルの始まりでもある。次世代の代表はどんなキャストが揃うか。4年後のW杯で誰がピッチに立つのか。
本稿では、北中米大会も現地取材し、アンダーカテゴリーにも精通するスポーツライターの浅田真樹氏に、注目の10人を選んでもらった。
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今回のワールドカップの結果がどうであろうと、日本代表では常に若手の台頭が必要不可欠だ。
世代別に見れば、次回のワールドカップのメンバーに加わってきてほしいのは、いわゆるロス世代。そのなかの筆頭に名前を挙げるとすれば、やはり佐藤龍之介だ。
すでにJリーグでは際立つプレーを見せており、A代表にも選出済み。今回のワールドカップでは惜しくも選外となったが、高い技術はもちろんのこと、小柄でもフィジカル的な強さは備えており、4年後はA代表の中心になるくらいの存在であってほしいと期待している。
同じくロス世代で台頭が待たれるのは、いずれも昨年のU-20ワールドカップで主力を務めた、市原吏音、喜多壱也、小杉啓太のDFトリオ。すでに日本を離れてヨーロッパでプレーしており、成長の加速が楽しみな選手たちである。
とりわけ喜多は、守備面での強度の高さだけでなく、ビルドアップにも長ける。貴重な左利きCBというのも魅力だ。
市原と小杉は、リーダーとしての資質も備え、U-20W杯では海外メディアからの評価も高かった選手である。ともに、様々な要素を兼ね備えた万能なDFであるがゆえ、すでに完成された印象もあるが、喜多も含め、今後ヨーロッパでどう磨かれていくかは楽しみだ。
その他のロス世代では、キレの良いドリブルが武器で今後、化けうる可能性を秘めた横山夢樹、中盤のユーティリティプレーヤーで、ピッチ上でのたたずまいに独特の雰囲気を感じる嶋本悠大の名前も挙げておきたい。
ロス世代の台頭に期待をかける一方で、パリ五輪の巻き返しも今後のA代表強化には重要な要素となる。
今回のW杯でも、前回大会にはメンバー入りできなかった東京世代の渡辺剛、瀬古歩夢が初出場。ディフェンスラインの強化につながっている。
その意味では、すでにA代表経験がある高井幸大、平河悠は、今回のメンバー入りはならなかったが、再チャレンジを期待したい選手だ。
高井は渡欧後、思うような出場機会が得られず、パリ五輪で株を上げた逸材も、結果的に海外移籍が裏目に出る形にはなったが、潜在能力の高さは疑いようがない。
平河にしても、このところは怪我の影響でプレーができず、A代表での生き残りはかなわなかった。だが、攻守両面で強度の高いプレーを連続できるそのスタイルは、現代サッカーでは武器となるだけに、またチャンスは必ず巡ってくるはずである。
そしてA代表未経験のパリ世代のなかでは、ヨーロッパで着実な成長を遂げている山本理仁が、今後注目すべき存在となる。
山本はもともと技術が高く、創造性豊かなプレーをする選手ではあったが、一昨年あたりからフィジカル面でも成長。フライブルク移籍も決まり、もはやA代表初招集は秒読み段階ではないだろうか。
いかに日本が守備重視で世界に挑もうとも、ボール保持を放棄しては戦えない。今回のW杯ではそんなことを痛感させられただけに、戦術眼にも優れた山本はぜひA代表に加わってほしい。
そして最後にひとり、U-17世代からも個人的に期待しているタレントを、ここでの10人に加えておきたい。
今年のU-17ワールドカップ出場を決めたU-17代表には、すでにJリーグでトップデビューを果たしている選手もおり、注目を集める選手は数多い。
だが、そうした逸材以上に面白そうなのは、岩土そらである。
所属の鹿島ユースで左サイドバックを務める岩土は、いわばサイドバックらしいサイドバック。レフティらしく、きれいなフォームから放たれる左足のキックは非常に精度が高い。昨年、高円宮杯U-18プレミアリーグを見ていて、身のこなしの柔らかさが目に留まった。
まだ高校2年生の彼に、現段階で4年後を期待するのは気が早いのかもしれないが、いずれはA代表に入れる素材だと思っている。
取材・文●浅田真樹(スポーツライター)
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