昨季のジェイレン・ブラウンはボストン・セルティックスのエースとして、キャリアベストの平均28.7点を叩き出し、オールスター&オールNBA2ndチームに選出。主力の放出やジェイソン・テイタムのアキレス腱断裂により苦戦が予想されたチームを、イースタン・カンファレンス2位の56勝26敗の好成績に導いたことで、MVP投票でも6位に入った。
ところが今オフ、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス→マイアミ・ヒート)の交換相手として名前が浮上。結局は成立しなかったものの、現地時間7月1日(日本時間7月2日、日付は以下同)、ポール・ジョージ+複数のドラフト指名権との交換で、フィラデルフィア・セブンティシクサーズへ電撃的に放出された。
自己最高級のシーズンを送った直後にもかかわらず、なぜブラウンはトレードに出されたのか。セルティックスのフロントは、29歳の生え抜きスターをそこまで高く評価していなかったと、『ESPN』のブライアン・ウィンドホーストが自身のホスト番組『Brian Windhorst & The Hoop Collective』で明かしている。
「ジェイレン・ブラウンが自らをMVP候補だと語っていたにもかかわらず、セルティックスはジェイレンがチーム内ですら最高のシーズンを送ったとは感じていなかった。彼らは、デリック・ホワイトの方がより良いシーズンを送ったと感じていたのだ」
昨季のホワイトはともに自己ベストの平均16.5点に5.4リバウンドをマークしていたが、フィールドゴール成功率39.4%、3ポイント成功率32.7%とショットが不発。その一方、平均1.14スティールと1.27ブロックはどちらもキャリアハイで、初のオールディフェンシブ1stチーム入りを飾り、最優秀守備選手賞の投票では6位と、ディフェンス面で存在感を発揮した。そんなホワイトの方が、ブラウンよりもチームへの貢献度は高かったとフロントは考えているという。
また、『The Athletic』のトニー・ジョーンズはトレードをまとめたレポート記事内で、ブラウンのことを優れた選手だと称賛しつつ「彼は賛否両論があり、思慮深く、弁が立ち、率直で、高給取りだった。そのため、ブラッド・スティーブンスやボストンのフロントオフィスからひどく不興を買っており、破格の安値でトレードされてしまったようだ」と放出の原因を綴っている。
ブラウンは2024年のプレーオフでカンファレンス決勝MVPとファイナルMVPをダブル受賞。その実力は誰もが認める一方、自身の考えを率直に発信するタイプでもあり、賛否を呼ぶ存在だった。
まさに青天の霹靂だった今回のトレード。ただ、理由がどうあれ、来季のブラウンは雪辱に燃えているに違いない。
構成●ダンクシュート編集部
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