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“最旬声優”早見沙織、少女らしさと成熟さを併せ持つ演技「アバター」シリーズ最新作で重要キャラを表現

“最旬声優”早見沙織、少女らしさと成熟さを併せ持つ演技「アバター」シリーズ最新作で重要キャラを表現

早見沙織
早見沙織 / ※2025年ザテレビジョン撮影

巨匠ジェームズ・キャメロン監督が生み出した「アバター」は、2009年に公開されると全世界歴代興行収入ランキング第1位となり、今なお映画史に燦然と輝くSF大作。2022年に続編となる「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」が公開され、キャメロン監督の代表作の一つ「タイタニック」を超え、歴代興収第3位にランクインした。そして第2作に続いて製作された地続きの作品で、シリーズ“第一章”の完結編となったのが、6月24日に配信開始した映画「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」だ。今回は本作の日本語吹替版キャスト、特にキリ役の早見沙織に注目したい。(以下、ネタバレを含みます)

■2025年に日米で大ヒットを記録

2025年12月19日に日米同時劇場公開された「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」は、日本では洋画実写作品として公開から4週連続で1位を記録し、興行収入が約25億9000万円という大ヒットとなった。全米では公開後3日間で約138億円、全世界では543億円を記録。その後も記録は伸び、全世界興行収入は14.85億ドル(日本円で約2381億円)を超えた。

第1作は、地球から遠く離れた“パンドラ”で人類は「アバター計画」に着手し、パンドラの先住民であるナヴィと人間のDNAを組み合わせた肉体“アバター”を創った。元兵士のジェイク・サリー(日本版声優:東地宏樹)は、ナヴィのネイティリ(日本版声優:小松由佳)と絆を深め、自分の居場所はパンドラだと感じ、苦悩の末に、パンドラを選んだ。

第2作では、ジェイクはパンドラでネイティリだけでなく、子どもたちと一緒に“家族”を作り、部族の長として、子どもたちの親として生きていた。迫り来る脅威にも立ち向かい、居住地を移して新たな環境の中に身を置いたり、長男を亡くすという悲しい出来事もあったが、家族の絆を深めていく。

第3作では、同じナヴィでありながら、パンドラを憎むアッシュ族のヴァラン(日本版声優:田村睦心)が登場。スカイ・ピープル(地球人)と手を組み、復讐(ふくしゅう)を果たそうとするが、サリーたちが立ちはだかり、激しい炎の決戦が勃発してしまう…。

■サリー家の養女で作品の重要なカギを握る存在

キリは、サリー家の養女。一家の長としてジェイクがいて、母親としてオマティカヤ族の族長の娘ネイティリがいる。家族愛が深く、弓の名手で勇敢な戦士でもある。

次男のロアク(日本版声優:バトリ勝悟)は、亡くなった優秀な兄ネテヤムに対するコンプレックスを抱えながら勇敢さも持ち合わせている。トゥク(日本版声優:香月萌衣)は、第2作から登場のサリー家の末娘。純真で好奇心旺盛で怖いもの知らずな性格。スパイダー(日本版声優:内田雄馬)は、パンドラで育った人間の子どもで、サリー家の子どもたちの親友。家族同然の関係性を築いている。

早見演じるキリも第2作から登場。ジェイクとネイティリの養女として育てられ、サリー家の一員に。第2作の公開時に「作品の鍵となるキャラクター」として注目された。青い体をしているが指の数は人間と同じで、一般的なナヴィと異なっている。

第3作の中で彼女の出生について明かされるが、唯一無二の存在であると言える。「エイリアン」シリーズや公開中の映画「スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー」にも出演しているシガニー・ウィーバーが、「アバター」シリーズでグレイス・オーガスティン博士役でも出演しているが、キリはグレイス博士のアバターから誕生したキャラクターということで、モーションキャプチャーによる演技もウィーバーが担当している。

オリジナルではキリの声もウィーバーが担当。第2作で“鍵を握るキャラ”だったが、第3作ではそれ以上に重要な役割を担っている。

早見沙織
早見沙織 / ※2024年ザテレビジョン撮影

■「鬼滅の刃」や「SPY×FAMILY」でも好演の“最旬声優”

日本版の早見といえば、「鬼滅の刃」シリーズの胡蝶しのぶや「SPY×FAMILY」シリーズのヨル・フォージャーなどを演じる“最旬声優”の1人。柔らかく、透明感があり、落ち着いた雰囲気の声が特徴であり、魅力と言えるだろう。キリ役でも彼女の魅力が最大限に生かされている。

10代後半の少女ではあるが、ロアクらが慌てていてもキリは冷静に、かつ力強い声で落ち着かせる場面も多い。ピュアさがありつつも、内面的には成熟しているのか、声に説得力が感じられるし、声のトーンも相まってどこかヒーリング効果がありそうにも感じる。

そんなふうに、エイワとの不思議なつながりを持つキリは、実に謎多きキャラクターだ。霊的、スピリチュアルな力も秘めており、最新作では大きな見せ場もある。本人すらも理解しきれておらず、少し不安げな声になることもあり、あどけなさも垣間見える。

少女らしさと、グレイス博士を思わせる成熟した雰囲気を併せ持つため、演じるのは非常に難しいだろうが、感情の起伏、振れ幅の大きさを決して大袈裟ではなく、自然に表現する早見のすごさがあらためて感じられるキャラクターであり、作品になっている。

「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」は、ディズニープラス スターにて見放題独占配信中。

◆文=田中隆信


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