
「月刊ビッグガンガン」(スクウェア・エニックス刊)で現在連載中の「スーパーの裏でヤニ吸うふたり」は、2026年7月9日(木)よりTVアニメが放送開始となる(毎週木曜よる11:56-12:30、TBS系ほかにて放送/ABEMA・Netflixほかにて配信)。本作では、行きつけのスーパーで働く女性店員・山田が日々の癒しである佐々木と、喫煙所で出会った女性・田山の交流が描かれている。WEBザテレビジョンでは、佐々木役の佐藤拓也と山田/田山役の星希成奏にインタビューを実施。演じるにあたっての役作りや、作品にちなんで“最近癒されていること”を聞いてみた。
■「みんなリラックスしに向かっているんだよな」佐藤が思う“喫煙所”への印象
――出演が決まった時の気持ちを教えてください。
佐藤拓也(以下、佐藤):決まった時は率直に「僕は喫煙者じゃないけどいいのか!」と驚きましたし、うれしかったです。僕が演じる佐々木は「想定していたよりもやわらかい人だな」というのが正直な感想で。最初は「おじさん特有の雰囲気を出した方がいいのかな」と思っていたのですが、収録の際に音響監督さんから方向性を示していただき、温かい人柄に焦点を当てたお芝居をさせていただきました。
星希成奏(以下、星希):声優としてデビューさせていただいてから初のヒロインということで、佐藤さん同様に決まった時はとてもうれしかったですね。私が元々ハスキーな声質で、いわゆる“ヒロイン声”とはかけ離れたポジションだからこそ、自分の声を最大限に活かせる作品に出会えたことが今でも「すごいな」と感じています。
――本作では、喫煙所で出会った佐々木と田山の交流が描かれています。佐藤さんは普段煙草を吸わないとのことですが、喫煙所に対する印象は?
佐藤:喫煙所に普段行くことはないのですが、見ていてすごく楽しそうだし、あそこでしか生まれないコミュニケーションがあるんだろうなとうっすら感じていました。この作品に携わったことで、「(喫煙所には)みんなリラックスしに向かっているんだよな」ということを改めて実感しましたね。

――本作で山田と田山を演じ分けている星希さんですが、役作りにおいて意識したことを教えてください。
星希:山田と田山は同一人物ですが、「佐々木さんにはバレない程度に演じ分ける」というところを意識しています。私もアルバイト経験が多いんですけど、お客さんと接する時に声が少し高くなるじゃないですか。そのくらいの塩梅で表現するように心がけていますね。
――ちなみに、星希さんはどちらが演じやすいですか?
星希:あまり深くは考えたことがないんですけど、地声に近いのは田山なので、比較的自然体でやらせてもらっているのは田山なのかなと思っています。


■「温かい現場を作ってくれた」近すぎず遠すぎずな距離感
――アフレコ時の印象的なエピソードを教えてください。
星希:収録の時は、佐藤さんが私に“変なおじさん”だと思われないように接してくださっていたみたいで(笑)。
佐藤:(笑)
星希:私にとって、佐藤さんや他のキャストさんって“長年活躍されている方”という印象なので、迷惑をかけないように努めていたんですけど、佐藤さんは私に対して近すぎず遠すぎずな距離感で話しかけてくださったんですよね。本当に温かい現場を作ってくださいました。
佐藤:これは佐々木の「山田さんの前では、こうあるべし」みたいな意識と重なるところがあるんですけど、年齢が上の男性に対して気を遣うことも多いと思いますし、現場で堅苦しい空気を作りたくなかったんですよね。なので個人的には余計なことは言わずに、自分のペースでいられるような雰囲気作りを心がけていました。

――おふたりが思う、アニメならではの面白さや魅力は?
星希:アニメだからこそ会話の間や独特の空気感が、より一層リアルに感じられるんじゃないかと思っていて。原作だと読者の読むスピードによってその空気感って変わると思うんですけど、佐々木と田山の温度感や、喫煙所で流れるゆったりとした時間を音と一緒に楽しめるのがアニメのよさだと感じています。
佐藤:この作品って会話劇がメインなんですけど、喫煙所での空気感の描き方が丁寧で、「作品のよさを可能な限り表現しよう」という作り手側のリスペクトや好きな気持ちがすごく伝わってくるんですよ。その原動力は「原作のよさを最大限伝えたいんだ」という皆さんの心意気だと思っています。

――作中で佐々木は、日々煙草や山田さんに癒しをもらっています。おふたりが最近癒されていることを教えてください。
佐藤:僕は時間が空くとよく散歩しているのですが、最近は紫陽花が咲いてきた(取材は6月)こともあり、そういう季節の変化を感じると癒されます。今日も駅から15分ほど歩いてきました。
星希:友人の子どもの成長を見ることにすごく癒されています。歩いたり走ったり、言葉を発することができるようになったりと、一つひとつの成長を叔母のようなポジションで見られるのがうれしいですね。
――ありがとうございました!
◆取材・文=渡辺美咲


