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「世界一に最も近い」4戦14発のフランスに世界騒然! 一方で「本当の試練はまだ始まっていない」と警鐘も【W杯】

「世界一に最も近い」4戦14発のフランスに世界騒然! 一方で「本当の試練はまだ始まっていない」と警鐘も【W杯】

北中米ワールドカップ(W杯)で、ここまで安定した戦いを見せている2018年王者のフランス代表が、世界中から優勝候補の本命として熱い視線を集めている。

 グループステージを3戦全勝で突破すると、決勝トーナメント1回戦では日本と同組だったグループF3位のスウェーデンを3-0で一蹴。ここまで4戦4勝、14得点2失点という申し分ない成績を残し、その攻守両面の完成度の高さは、各国メディアから絶賛されている。

 しかし一方で、「真価が問われるのはここから」と冷静な見方も少なくない。

 米スポーツ専門チャンネル『ESPN』は、「フランスにはキリアン・エムバペがいるが、それだけではない」と題した記事で、「スウェーデン戦では、最強の相手ではなかったとはいえ、フランスは前半だけで試合を支配。1得点にとどまるも、2度シュートがポストを叩き、何度も大会屈指のゴールになり得るような場面を創出し、相手には枠内シュートを1本しか許さなかった」と振り返り、「後半は『追加点を奪えるか』ではなく、『いつ奪うか』という展開だった」と、その内容を高く評価した。

 そして最大の武器として挙げたのが、エムバペだけに依存しない多彩な攻撃力だ。「ウスマンヌ・デンベレ、ブラッドレー・バルコラ、マイケル・オリーセ、エムバペという前線4人全員が、得点かアシストに絡み、危険はあらゆる場所から生まれる。シンプルで流動的、美しく、そして圧倒的。それが今のフランスだ」と絶賛した同メディアは、「オリーセがあれほど創造性を発揮し、4人全員がスピードと技術を兼ね備えている以上、彼らを止められるチームがあるのだろうか」と賛辞を続けている。
  なかでも、最も高く評価されたのがオリーセだ。記事の中ではバルコラからの「彼は守備でも攻撃でも全てをこなし、危険なパスを送り、常に相手に対して脅威を与えてくれる。一緒にプレーするのが本当に楽しい。まさに天才だ」とのコメントも紹介された。

 もちろん、キャプテンのエムバペも別格の存在感を放っている。同メディアは「スウェーデン戦でも2得点を挙げ、大会4試合で6ゴール。W杯通算では18試合18得点となり、歴代最多のリオネル・メッシ(アルゼンチン)まであと1点に迫っている」と紹介。母を亡くしたディディエ・デシャン監督へ最初のゴールを捧げたエピソードにも触れ、「再び世界一となり、自らの名をさらに歴史へ刻もうという強い意志に満ちてプレーしている」と綴っている。

 さらに、ここまでのフランスの戦いぶりを踏まえて、「4戦全勝で14得点2失点と、強さ、華やかさ、自信、その全てを兼ね備えている。大会前から優勝候補だったが、この勝利で、その評価はさらに高まった」と断言。スウェーデンのグレアム・ポッター監督の「個人的には、これ以上のチームは見たことがない」とのコメントも紹介し、現時点で「世界一に最も近いチーム」との見方を示した。 フランス国内でも、レ・ブルーへの期待は日に日に高まっているようだ。同国の日刊紙『Le Figaro』は、「自国だけでなく、海外メディアからも称賛されるのは当然だ。試合を支配し、どんな堅い守備も打ち破る力を備え、エムバペ、オリーセ、デンベレらスターが最高の状態にある」と評価。「多少の守備のミスがあっても、この攻撃力があれば、それを帳消しにするだけの得点を奪えると思わせる」と、その破壊力に太鼓判を押した。

 しかし同メディアは、「もちろん、無敵ではない。ここから先は相手のレベルも上がり、小さな綻びを突いてくるチームばかりになる」と警鐘も鳴らす。「ここまでで、本当に力のある相手と戦ったのは最初のセネガル戦だけであり、まだ優勝候補同士の対戦は経験していない。現在のフランスは魅力的で結果も残しているが、世界王者になるまでには、まだ乗り越えるべき障害が数多く残されている」と冷静に分析している。

 前出の『ESPN』も、別の記事ではフランスの不安要素にも言及。この記事の中で挙げられた「レ・ブルー」に対する“疑問”とは、「もしフランスがボールを持てなかったら、どうなるのか?」というものである。
 「フランスは大会4試合で14ゴールを挙げ、1試合平均3点以上を記録。平均シュート数も18本を誇る」と圧倒的な攻撃力が強調される一方で、「一般的に、強豪国の多くは前線から激しくプレッシャーをかけてボールを奪い、そのまま相手を押し込む。しかしフランスは、それほど積極的にハイプレスを行なわない珍しいタイプの強豪だ」と指摘。ファイナルサードでのボール支配率が高水準を保っているのに対し、プレスの強度は平均をやや上回る程度に止まっていることが紹介された。

 もっとも、その理由について同メディアは、「エムバペ、オリーセ、デンベレに広大なスペースを与える危険を冒そうとする相手がほとんどいないからだ」と分析。それでも、今後は「前線への供給そのものを断ち切ろうとするチームが現われるだろう」と予想する。とはいえ、記事は「結局のところ、フランスを倒したいなら、彼らの弱点を突くのではなく、純粋に彼らを上回るサッカーをするしかない。それは極めて難しい挑戦だ」と結論付けられている。

 圧倒的な攻撃力、多彩なタレント、充実した選手層、そして盤石の結果。ここまでの内容だけを見れば、フランスが優勝候補筆頭と目されることに異論を唱える者は少ないだろう。ただ、トーナメントが進めば進むほど相手も強くなり、これまで以上に厳しい試練が待ち受ける。世界中の称賛を本物へ変え、3度目のワールドカップ制覇を成し遂げられるか。その真価が問われる戦いは、いよいよここから始まる。

構成●THE DIGEST編集部

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配信元: THE DIGEST

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