
異世界に召喚された少年ナツキ・スバル(CV:小林裕介)が、死して時間を巻き戻す『死に戻り』の力を使い、過酷な運命に立ち向かっていく姿を描く『Re:ゼロから始める異世界生活』(ABEMA・dアニメストア・ディズニープラス・FOD・Hulu・Leminoほかで配信)。その4th season 第77話を本記事でプレイバック。仲間たちを次々と失う絶望的な状況の中で、エミリア(CV:高橋李依)が記憶を失ったスバルを救う「Re:ゼロから始まる異世界生活」が放送された。(以下、ネタバレを含みます)
■深まる謎と、仲間たちからの重すぎる期待

メィリィ・ポートルート(CV:鈴木絵理)の遺体が消え、ラム(CV:村川梨衣)に気絶させられたスバルが目を覚ますと、壁一面に「ナツキスバル参上」の文字が刻み込まれていた。そこへ、本来なら下の階層に降りられないはずの初代『剣聖』レイド(CV:杉田智和)が現れ、さらには突如現れた魔獣や大サソリによってベアトリス(CV:新井里美)がスバルを庇って死亡し、アナスタシアの体を借りる襟ドナ(CV:植田佳奈)も致命傷を負ってしまう。さらにスバルは黒い魔手によって闇に呑まれ、『嫉妬の魔女』からの無数の愛の囁きに精神をすり減らされていく。
四層に降りてきたレイドや壁に刻まれた文字など、予測不能なイレギュラーが連続し、視聴者の困惑も最高潮に達する。自分が何者か分からないスバルにとって、身を呈して自分を守り、後を託して死んでいく仲間たちの存在は、重くのしかかってくる。自分が「どうしようもない人間」だと自覚しているからこそ、『ナツキ・スバル』への大きな期待と愛情を受け止めきれず、自暴自棄になってしまうスバルの苦悩が痛いほど伝わってくる。
SNS上でも「壁の文字とレイド登場のホラー感エグすぎて鳥肌」「記憶喪失スバルの混乱とレイドの登場で一気に緊張MAX」「自分が大嫌いなスバルが仲間に救われるの胸熱すぎ」と、絶望から目を背けたくなるような展開に多くの反響が寄せられた。

■エミリアの変わりない信愛と『ナツキ・スバル』の帰還
闇に呑まれかけたスバルを救い出したのはエミリアだった。スバルは手を振り払い、「俺は知ってるんだよ!ナツキ・スバルがどれだけ情けなくて、クズで、どうしようもない腐った野郎なのか!」と自分自身を激しく否定する。しかしエミリアは、スバルとの出会いからこれまでの歩みを優しく語り聞かせる。それでも記憶が戻らないスバルに、エミリアは「私の名前は、エミリア。ただのエミリアよ」と微笑み、「お願い。――あなたの名前を聞かせて?」と真っ直ぐな瞳で彼を肯定するのだった。
記憶を失い、すべてを投げ出そうとするスバルを、エミリアの揺るぎない信頼がすくい上げる。ナツキ・スバルがエミリアに惚れていたことが原動力だったと気づき、託され、信じられ、赦され、願われた想いを受け止め「俺が、ナツキ・スバルだ」と宣言したスバルの顔は、我々がよく知っているスバルの顔だ。この直後に流れる特殊EDテーマ「Stay Alive ~Regain~」もあいまって、「記憶失ったスバルをエミリアが救うシーン、エモ爆発」「Stay Aliveアレンジが1期と重なって鳥肌。E・M・T最強」「エミリア活躍とスバルのメンタル回復が喪失編の最高の締めくくり」と、ファンからの絶賛と感動のコメントが殺到した。
直後、床が崩壊し落下していくエミリアの手を掴んだスバルは、「ここからがきっと始まりになる。俺が覚えてる。全部覚えてる。たとえ君が忘れても、俺が君たちを忘れない」と決意し、新たな『死に戻り』のループへと突入する。圧倒的な絶望と至高の救済が描かれ、見事に喪失編(全11話)を締めくくった第77話。8月12日(水)からはいよいよ奪還編(全8話)がスタートする。記憶を失ったまま決意を新たにしたスバルは、プレアデス監視塔の過酷な運命をどう切り拓くのか。奪還編の開幕が待ち遠しい。
◆文/岡本大介


