
「どういうことですか?」なぜ上田綺世は記者に聞き返すのか。取材現場で垣間見た”人柄”【W杯】
「どういうことですか?」
北中米ワールドカップを戦う日本代表を、モンテレイでの事前合宿から取材していると、何度も耳にしたフレーズがあった。
練習後の囲み取材で、上田綺世は記者の質問の意図をつかみ切れない時、「どういうことですか?」と問い返す。もちろん、悪気があるわけではない。
むしろ、問いに対して真摯に答えたいからこその逆質問だ。実際、上田は囲み取材の場で、質問者の言葉にしっかりと耳を傾けている。中途半端に聞き流すことはなく、内容をきちんと飲み込んだうえで、自身の考えを言葉にしようとしているように映る。
そこには、妥協を許さない姿勢がある。真面目で、相手に失礼のないよう、プロとして誠実に振る舞う。だからこそ、曖昧なまま適当に答えることはしない。
勝手ながら、その姿勢、人柄に上田の人間性が表れているように感じた。
「どういうことですか?」
その一言を聞くたびに、ピッチの外にある上田綺世という人間を、もっと知りたくなった。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長/現地特派)
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