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《長野・親子3人死傷》「弟の後を追おうとして家族を巻き込んだのでは」妻と12歳長女が死亡…父を凶行に走らせた“葬儀の日”

《長野・親子3人死傷》「弟の後を追おうとして家族を巻き込んだのでは」妻と12歳長女が死亡…父を凶行に走らせた“葬儀の日”

7月1日朝、長野県東御市新張の民家で妻(49)と長女(12)の遺体が見つかった事件で、長野県警は3日、14歳の長男に対する殺人未遂の疑いで、同居する父親を改めて逮捕した。父親は1日に緊急逮捕される直前、自殺を図って有害物質を摂取したため釈放(入院)されていたが、体調の回復を待っての身柄拘束となった。取材を進めると、事件当日は父親が最もかわいがっていた実弟の「葬儀の日」だったことが判明。元妻の母親は「弟の後を追おうとして、家族を巻き込み、自暴自棄になったのではないか」と苦しい胸のうちを明かした。

「彼は6月22日以降、会社に出社していません」

殺人未遂の疑いで改めて逮捕されたのは、東御市新張に居住する職業不詳・飯島啓輔容疑者(46)。飯島容疑者は7月1日の明け方、自宅において14歳の長男を刃物で切りつけ、殺害しようとした疑いが持たれている。

「長男は襲撃をかいくぐり、自宅から南に約850メートル離れたコンビニエンスストアへ助けを求めました。通報を受けた警察官が飯島容疑者の自宅へ急行し、居宅内を確認したところ、元妻(49)と長女(12)の2人がすでに死亡しているのが発見されたのです。死因は首を絞められたことによる窒息死でした。

飯島容疑者は犯行後に現場から逃走し、同日午前11時9分に長野市内で身柄を確保され、緊急逮捕となりました。ところが、逮捕前に有害物質を飲んで自殺を図っていたとみられ、取り調べ中に体調不良を訴えたことから、同日夕方に一度身柄を釈放され、市内の病院へ入院。

そして3日、入院の必要がなくなったと判断されたことから、警察は改めて逮捕に踏み切りました」(捜査関係者)

飯島容疑者は事件の直前まで、長野県内の建設会社で現場職として働いていたという。

「飯島容疑者はここに2年ほど正社員として勤めていました。勤務態度はいたって真面目で、現場に出てしっかりと汗を流していました。

社内でのトラブルや金銭的な揉め事も一切ありませんでしたね。プライベートな話は全然していなかったので、家族のトラブルなども一切聞いていません。

飲み会を開いた際には毎回参加していました。うちの会社では、彼は他人の悪口なんて絶対に言ったことはないですし、誰かの陰口を言うような人では決してありませんでした。仕事を急に飛ぶようなこともまったくありませんでした」(建設会社社長)

社長によると、現在の会社に入る前は生コンクリートを圧送する別の建設会社に長く勤めており、そこでの評判が真面目だったため、紹介者を通じて入社してきたという。
しかし、そんな実直な男の様子が一変したのは、事件の約1週間前だった。

「彼は6月22日以降、会社に出社していません。本人から連絡が入って、『弟ががんで危篤状態になり、看病しなければならないので休ませてほしい』と言ってきたのが最後でした。それきり連絡が途絶えていたのです。

本当にいたって真面目な人だったので、何であんな悲しい事件が起きてしまったのか、私らもまったく理解ができず戸惑っています」(同前)

「事件のあった7月1日は、弟の葬儀の日だったと聞いています」

職場に告げられた弟の危篤。「それが凶行の引き金となった可能性が高いです」と取材に応じた元妻の母親が肩を落とした。

「啓輔(=飯島容疑者)の弟が最近亡くなって、啓輔はそれでひどくふさぎ込んでいる様子でした。10日ほど前に仕事を休み出したのも、その弟ががんと糖尿病で危篤になったからだと聞いています。

啓輔はお父さんがいなくて、お母さん一人に育てられたこともあって、弟や妹との絆が非常に深かった。特に弟とは本当に仲が良くて、いつも一緒にいましたし、その弟は娘(=元妻)や子どもたちのことも含めて、家族みんなと親交があり、仲良くしていたんです。

だから、最愛の弟を亡くした精神的なショックは計り知れません。実は、事件のあった7月1日は、その弟の葬儀の日だったと聞いています。あまりの悲しみに、弟の後を追おうとして自暴自棄になってしまったのではないでしょうか……」

元妻の母によると、飯島容疑者はギャンブルなどの問題もなく、元妻も医療関係の事務員として働き、家計に困っている様子は一切なかったという。

「最初に結婚の挨拶に来た時は反対もしましたが、実際に結婚してからの啓輔は、実家の内装を全部やってくれたりもする、本当にいい男でした。ただ、啓輔も私の娘も、どこか自分の殻に閉じこもってしまうというか、陰にこもる性格の部分はとても似ていました。

もともと静かな印象でしたが、私が最後に会った6月25日か26日頃は、さらに輪をかけて暗かった。元気がないので理由を尋ねると、思い詰めたような雰囲気で『弟ががんと糖尿病で……』と話していました。

その頃、娘も疲れている様子でした。長女の絵の発表会が控えていて、その展示や準備で忙しくしており、啓輔もそれを一生懸命に手伝っていました。啓輔は本当にいい父親でした。夫婦間のトラブルも一切聞いていませんし、離婚していたことも事件の後に初めて知って驚いたくらいです。

いつも4人で仲良く旅行に行っていましたから……。これはもう分かりませんが、啓輔が弟のことを苦にして、家族みんなを連れて一緒に逝こうとしてしまったのではないかと、そんなふうに思えてなりません。本当にショックです」

警察は容疑を殺人に切り替えることも視野に、事件に至った動機や背景について慎重に調べを進める方針だ。

※「集英社オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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