次代の日本テニス界を担う23歳の望月慎太郎(現世界ランキング151位)が、開催中の「ウインブルドン」で新たなマイルストーンを打ち立てた。現地7月3日に行なわれた男子シングルス3回戦で、第23シードの19歳ラファエル・ホダル(スペイン/同26位)を1-6、7-6(5)、6-4、6-4で撃破。最高峰の四大大会で自身初となるベスト16進出を果たした。
開幕前の時点でツアー0勝6敗、さらには下部大会のチャレンジャーでもほとんど勝てていなかった望月だったが、今大会は予選3試合を勝ち抜いて本戦入りを果たすと、1回戦では同じ予選勝者のマックス・ベイジング(イギリス/同329位)、2回戦では前哨戦の「マヨルカ選手権」(ATP250)で準優勝したイーサン・クイン(アメリカ/同47位)をいずれもストレートで下すなど快進撃を続けてきた。
そしてその勢いはホダル戦でも衰えることはなかった。第1セットは相手の鋭いショットに押されてあっさりとセットを落としたものの、その後は19歳の猛攻に耐えながら粘り強く戦い抜き、キャリア最大の勝利をつかみ取った。望月は取得した19本のブレークポイントのうち7本をものにし、ファーストサービスが入った際のポイント獲得率は71%を記録。特筆すべきはネットプレーで、46ポイント中40ポイントを奪い、87%という驚異的なポイント獲得率をマークした。
1968年のオープン化以降における日本人男子選手の四大大会16強入りは、錦織圭(22回)、西岡良仁(2回)、松岡修造(1回)に次いで4人目。ウインブルドンでの4回戦進出は錦織と松岡に続く史上3人目の快挙だ。勝利後の記者会見で望月は次のように試合を振り返った。
「本当にすごい試合でした。自分のサービスも決して悪くはなかったのですが、彼は思い切りのいい、素晴らしいリターンを打っていました。第2セットの途中までは、それにどう対応すればいいのかわかりませんでした。
それでも自分のセカンドサービスでもう少し思い切ってプレーしてみようとしたところ、徐々にうまくいくようになり、サービスゲームも次第にキープできるようになりました。リターンは最初から調子が良かったので、とにかく最後まで戦い続けました」
一方敗れたホダルは試合後の会見で望月を素直に称賛。「彼に心からの賛辞を送りたいです。彼はこのサーフェスに非常によく適応していますし、今日も彼らしいテニスをしていました。今日は自分の日ではありませんでした」とのコメントを残した。
現地5日に予定されている4回戦で望月を待ち受けるのは、前回覇者で世界1位のヤニック・シナー(イタリア)。23歳は大一番に向け、「面白い試合になるか、あるいは自分がボコボコにされるか、みたいな展開になると思います(笑)」と想定しつつ、「低めの球を打たせたり、ネットに出たりして、少しでも『やりにくい』と思わせたいです。彼も自分みたいなタイプの選手と対戦した経験はそんなにないと思うので」と並々ならぬ意欲を示した。
文●中村光佑
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