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【テニスルール虎の巻】暑さによって気分が悪い場合「メディカルタイムアウト」を取れるのか<SMASH>

【テニスルール虎の巻】暑さによって気分が悪い場合「メディカルタイムアウト」を取れるのか<SMASH>

多くのアマチュアは自分自身でゲームの判定を下す『セルフジャッジ』でテニスの試合をしています。「自分で判定するなら簡単だ」と思うかもしれませんが、それは大間違い。いい加減な判定によってトラブルを起こすことが多々あるからです。

 そうしたトラブルなしで試合を楽しむには、とにかくルールに詳しくなることが大切です。そこでテニス四大大会の出場経験を持つ元プロ選手で、現在公認審判員も務める岡川恵美子氏にケース別でルールについて解説してもらいました。

 今回は「熱中症」に関係する疑問です。年々夏の暑さが厳しくなっている印象を受けますが、暑さのためプレー中に気分が悪くなった場合、メディカルタイムアウト(負傷や急病によりプレーを中断して処置を受ける)を申し出て水分補給や身体を冷やすことはできるのでしょうか。


   ◆    ◆    ◆

 熱中症に関する症状の場合、1試合につき1人1回だけメディカルタイムアウト(MTO)を3分間とることができます。近年は厳しい暑さに見舞われることが多いので、夏場にテニスをする人は十分に注意し、少しでも気分が悪くなったら、すぐに気分が悪いことを対戦相手やロービングアンパイア(セルフジャッジの試合会場を巡回している審判またはレフェリー)に伝え、プレーを中断しましょう。
  そしてMTOをとって水分を補給したり身体を冷やしたりして回復を図るわけですが、だからといって体調が回復しないまま無理にプレーしてはだめです。体調が悪いのであれば、MTOをとるよりも、リタイアを申し出てください。「大丈夫です」と言ってプレーを続け、試合を終えてから具合が悪くなり救急車を呼んだケースもあります。

 熱中症に関しては、とにかく早め早めの対応が必要です。体調不良は寝不足、疲労、緊張などにも影響されます。自分の身体は自分で守ってください。

 なお、2024年からは暑さ対策のひとつとして「電動ファン付きの服」の使用が可能になりました。電動ファンは電子機器の一種なので本来は試合中の使用は禁止されていますが、暑さ対策を目的に電動ファンやファン付きのジャケット(やベスト等)の使用が、エンドチェンジやセットブレーク時の時間内に限って認められるようになりました。

解説●岡川恵美子
17歳で全日本選手権を制覇して日本初の高校生プロとなる。グランドスラム(四大大会)では、全豪オープン3回戦進出をはじめ、全仏オープンやウインブルドンの本戦に出場。現在はベテラン大会に挑戦しながら、ITF公認審判員、JTA公認審判員も務める。日本テニス協会理事。

構成●スマッシュ編集部
※スマッシュ2024年9月号より抜粋・再編集

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配信元: THE DIGEST

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