
4年後のW杯で日本代表のスタメンは? メンバー26人も予想。北中米大会から12人、キャプテンは堂安を推したい【識者セレクト】
日本代表の北中米ワールドカップは、ラウンド32で終わった。ここから4年後の大舞台に向けて、新たなスタートを切る。
W杯100周年記念となる2030年大会でも、世界一を目標に掲げて臨むはず。ピッチにはどんな顔触れが並ぶのか。
本稿では、このタイミングで4年後のW杯で日本代表のスタメンとメンバー26人を占う。世界のサッカーに精通する河治良幸氏にセレクトしてもらった。
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システムは日本代表の王道とも言える4-2-3-1を想定した。可変システムが当たり前の時代とはいえ、世界のトップレベルを相手にした時に、攻守のバランスを保ちながら戦える土台を持っていることが重要になる。相手によって形を変える前に、自分たちの軸となるスタイルを確立できていることが、日本代表に求められる条件だ。
GKは北中米W杯でも正守護神を務めた鈴木彩艶が中心。年齢的にも27歳とGKとして脂が乗る時期であり、クラブレベルでのステージを上げて、世界トップクラスの経験を積んで大会を迎えてほしい。
残る2人は身体的なポテンシャルを加味して荒木琉偉、野澤大志ブランドンを選出した。鈴木彩の牙城を崩すのは難しいが、ハイレベルな競争を繰り広げてほしい。
最終ラインでは、冨安健洋が良好な状態で迎えられるかがキーになる。その相棒には、ロス五輪世代から喜多壱也を抜擢したい。高井幸大も絡んでくるのではないか。左右のSBは鈴木淳之介と関根大輝を軸に、小杉啓太、布施克真、またCBで市原吏音ら若い世代が競争する構図を想定した。
特にロス五輪世代のディフェンス陣は素材が豊富で、この世代が順調に伸びれば、日本代表の守備力は一段階、引き上がる可能性がある。もちろん市原などにはメンバー入りで満足せず、貪欲に主力の座を狙ってほしい。
ダブルボランチは佐野海舟と鎌田大地が軸のままか。北中米大会を経て、日本代表の中盤は強度と技術を兼ね備えた形が理想になりつつある。佐野海が守備の強度とボール奪取能力を担い、鎌田がゲームメイクと攻撃参加を担当する。
この組み合わせは世界の強豪相手でも十分に戦える可能性を秘めている。さらに今大会は惜しくも外れた佐野航大が定着し、ロス五輪世代からは石渡ネルソンと中島洋太朗が台頭すると予想した。タイプの異なる若手が成長することで、中盤の選択肢はさらに広がるはずだ。
2列目は左に中村敬斗、中央に久保建英、右に今夏の欧州移籍が伝えられる佐藤龍之介という並びにした。久保が攻撃の中心となることに異論は少ないだろうが、兎にも角にも良い状態で、年齢的にピークとなる大会を迎えてほしい。
中村はドリブラーだがスピードに頼るタイプではなく、得点力という武器をさらに磨き、円熟味を増しているはず。
このセクションでは堂安律と鈴木唯人が残り、前田大然に代わるスピードタイプのアタッカーとして、横山歩夢を抜擢した。弟の横山夢樹も面白いが、爆発的なスピードとテクニックを兼ね備える横山兄弟には、良い意味で日本代表のアタッカー陣に食い込むべく切磋琢磨してもらいたい。
堂安はファーストチョイスから外したが、怪我さえなければほぼ間違いなく、重要戦力として残っていくのではないか。キャプテンも堂安を推したい。北中米W杯を通じて責任感が一段と増した印象があり、プレーだけでなく、チームをまとめる存在としての成長も感じられた。経験豊富なリーダーが若い世代を支える構図は、2030年大会でも重要になるだろう。
1トップは上田綺世。北中米大会で積み重ねた経験を活かし、30代に入ってなお日本のエースとして君臨していてほしい。2トップも含めたFWのオプションとしては塩貝健人、神代慶人、後藤啓介を選んだ。
しかし、FWは結果でのし上がれるポジションであり、肥田野蓮治など、若手に限らず今後のアピール次第でメンバー入りできる選手はいるはず。
現時点の予想としては、北中米W杯組から12人を残した。三笘薫も能力だけを見れば十分に候補だが、切れ味を武器とするプレースタイルを考えると、33歳までトップコンディションを維持し続けることは簡単ではないと予想し、今回はあえて外した。
もちろん、怪我で大会を逃した悔しさをバネに存在感を維持していけば、改めて主力として世界の舞台に立ってもおかしくない。
一方で、ロス五輪世代からは10人を選出した。2年後のロス五輪は所属クラブの事情でどこまでベストメンバーを揃えられるか分からないが、ブラジル戦の翌日の後藤が語ったように、ロス五輪でメダル獲得を果たし、その勢いのまま日本代表の中心へと駆け上がる世代になってほしいという期待を込めている。
ただ、本当に日本サッカーが成長しているのであれば、2030年W杯ではロス五輪世代だけでは足りない。さらに下のブリスベン五輪世代から2~3人がメンバー入りしてこそ、世代交代が順調に進んでいる証明になる。逆に、その年代から誰も食い込めなければ、日本サッカーの成長が停滞していることを意味する。
2030年大会は北中米W杯の継続ではなく、新しい日本代表の始まりであるべきだ。その新陳代謝こそが、日本がベスト8、そしてその先を本気で目ざすための絶対条件になる。
文●河治良幸
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